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東京五輪卓球

0-2の3ゲーム目、4-8からオフチャロフの驚異の逆転劇。準決勝へ進み、馬龍と対決

●男子シングルス準々決勝

オフチャロフ(ドイツ) -7、-5、8、7、8、2  カルデラノ(ブラジル)

公式戦では対戦はあまりなく、オフチャロフの2勝0敗。世界ランキング7位のカルデラノ、同8位のオフチャロフの対戦は接戦必至だ。

1ゲーム目の出足から一進一退の展開。ボールの威力ではカルデラノがわずかに勝り、8-6。10-7からカルデラノのチキータがストレートに決まり、ゲームを先取した。

2ゲーム目、カルデラノの台上のうまさが光る。ミドルやバックコーナーへの速いツッツキや、ソフトタッチのストップでオフチャロフのミスを誘う。5-2からはフォアへ移動しながらのチキータがノータッチで決まり6-2。この6得点はすべて台上プレー。一打必殺の強打が魅力のブラジリアンは実はクレバーな台上プレーが持ち味だ。

9-4からはすさまじいフォア強打が決まり、10-4。11-5でゲームを連取した。

序盤は台上のテクニックで見事に主導権を握ったカルデラノ

3ゲーム目、4-2とカルデラノがリードでオフチャロフがタイムアウト。台上でも打ち合いでもカルデラノに押されているオフチャロフは粘り強く点数を拾っていくしかない。カルデラノは5-4からは大砲のようなフォアドライブを決め、7-4からはバックドライブを決め、8-4とするもそこからオフチャロフが8-7としたところでカルデラノがタイムアウト。しかし、オフチャロフが逆転、4-8から7本連取し、11-8で取り返した。

4ゲーム目、前のゲームの影響か、カルデラノの台上プレーに余裕がなくなってきた。オフチャロフが6-1とリード。7-2から8-4、ここでカルデラノが初めてバックサービスを出し、8-6とするも、オフチャロフがこのゲームを11-7で取り、ゲームスコアを2-2に戻した。

5ゲーム目、カルデラノはいきなり7-1とリードを奪う。しかし、オフチャロフはじわじわと追い上げ、5-8から6本連取して。オフチャロフが3ゲームを連取し、準決勝進出へ王手をかけた。オフチャロフの驚異的な粘りが目立っている。

技術的にも精神的にも、実に粘り強く戦ったオフチャロフ

6ゲーム目が始まる。

出足からオフチャロフの流れだ。カルデラノに打ちミスが出て、4-1とオフチャロフがリード。6-2から一気に11-2とオフチャロフが勝利を手にした。オフチャロフは2012年ロンドン五輪以来の準決勝進出を決め、明日の準決勝で馬龍と対戦する。

カルデラノは2-0とした3ゲーム目、8-4のリードからの逆転負けがすべてだった。そのゲームを落としたことでプレーが単調になった。一方のオフチャロフは驚異的な粘りと、メンタルの強さを見せた。

勝利の瞬間にも大きなアクションはなく、静かに喜びを噛み締めたオフチャロフ

選手席のブラジル応援団に健闘を讃えられ、ベンチでこらえていた涙があふれたカルデラノ

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