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東京五輪卓球

おめでとう!伊藤美誠、銅メダル!! 日本女子史上初シングルスメダル獲得!

●女子シングルス3位決定戦
伊藤美誠 -6、8、7、7、6 ユ・モンユ(シンガポール)

 

準決勝で敗れ、悔し涙を見せた伊藤美誠が、3位決定戦をものにして銅メダル獲得! これまで通算対戦成績7勝1敗のユ・モンユ(シンガポール)に4-1で勝利して、日本卓球界初となる五輪の女子シングルスメダル獲得を達成した。

第1ゲーム、出足は一進一退。6-6となったところで、伊藤が3球目攻撃ミスなどでユが5本連取して先制。準々決勝で石川佳純を苦しめたツッツキに、伊藤もやや手こずった。第2ゲームは伊藤がサービスを上回転やロングを増やして主導権を握る。7-5から追いつかれるが、最後はサービスエースとチキータなどのレシーブエースを連発してゲームを奪い返して1-1。

 

そして第3ゲームは伊藤が5-7のビハインドから、後半はサービスエース、レシーブのバックハンド強打、3球目などで怒濤の6本連取で奪う。第4ゲームもその流れのまま7-3とリード。しかし、攻撃をユの堅いブロックにつかまって追い上げられ、8-7となった場面で、伊藤は自らタイムアウト。そこから3本連取でゲームカウント3-1と王手。

第5ゲームも、左右への打ち分けやカウンターなど、持ち味のプレーで押す。10-4のマッチポイントから2本を奪われるも、最後はサービスエースで勝利を決めた。

試合中、終始引き締まった表情で戦った伊藤。銅メダルを決めても、混合ダブルス金メダル獲得の時のような「ミマ・スマイル」は見せなかった。試合直後のインタビューでは、うっすらと涙をにじませながら語ったのは、次のようなコメントだ。

「勝てたことはすごく嬉しいけど、悔しい気持ちのほうが大きい。今日勝てたことは一番だと思います。3位決定戦はサービス、レシーブは良かった。負けた後もたくさん励ましてもらい、皆さんすごく明るく接してくれて、気持ちを切り替えることは早くできたけど、勝っても、悔しい気持ちと、試合がうまくいかなかった気持ちがあります。(今の涙は)悔し涙です」(伊藤)

 

準決勝、そして勝利した3位決定戦の内容も、伊藤にとっては満足がいくものではなかったのだろう。彼女が目指すのは頂点の高みなのだ。ただ、女子初のシングルス銅メダル獲得は、もちろん快挙でしかない。本人に悔しさはあれど、シングルスの素晴らしい戦いぶりに、卓球ファンは皆拍手を送るだろう。まずは2枚目のメダル獲得、おめでとう! そして団体戦では気持ちをさらに切り替えて、伊藤らしい戦いを見せてほしい。

勝利後、カメラマンに向けたピースでも、笑顔には堅さがあった伊藤。本人に悔しさはあるだろうが、素晴らしい成績だ。団体戦後に再び会心の笑顔を見せてくれるだろう

破れたユ・モンユも、準決勝での足の故障を感じさせない動きと素晴らしいパフォーマンスを見せた

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