前回のリオ五輪では銀メダルを獲得、今回の東京五輪では初の金メダルを目指す日本男子。今日10時から行われた団体1回戦でオーストラリアと対戦し、完勝と言える内容で準々決勝進出を決めた。
●男子団体1回戦
【日本 3-0 オーストラリア】
○丹羽/水谷 7、3、8 ヘミング・フー/ヤン・シン
○張本 4、9、7 パウエル
○水谷 4、1、9 ヤン・シン
日本男子、初戦の相手は第16シードのオーストラリア。出場チーム中、ランキングは最も低い相手だが、取りこぼしなく勝利をあげた。
1番のダブルスはついにお披露目となった丹羽孝希/水谷隼のサウスポーペア。過去に1試合ワールドツアーに出場したことがあるが、その際は予選ラウンドで初戦敗退。合宿で練習を重ねて五輪初陣を迎えた。
フォアサイドが大きく空いた状態で、左腕2人目がバックサイドに構える姿にはやや違和感。試合の方は目の覚めるような連続攻撃を見せる機会は少なかったが、実力差のある相手に対し、丹羽と水谷、個人の技術力の高さで得点を重ねてストレートで勝利をあげた。ラリーになるとやや下がる傾向があり、3ゲーム目は空いたフォアを突かれての失点が目立ったが、こうした部分が相手のレベルもグッと上がる次戦以降の課題だろう。
2番には張本智和は1ゲーム目を2-4から9本連取で奪う。2ゲーム目は力みもあったか、強打のミスが目立って競り合うも9本で逃げ切って王手。3ゲーム目も押し切ってダブルスに続いて3-0で勝利を収め、初戦突破にあと1勝に迫る。
このまま押し切りたい日本、3番では水谷が今大会初めてシングルスの試合に臨む。その水谷は序盤から動きにキレがあり、実力差のあるヤン・シンに対して確かめるようにプレーしながら得点を重ねる。1ゲーム目を4点で奪うと、2ゲーム目はスタートから9本連取で突き放し、3ゲーム目も点数は競りながらも余裕のある試合ぶりで勝利。多彩な技術に自在の攻守、広い範囲をカバーするフットワーク、サービスからコースを読ませない速攻と、これぞ水谷というプレーを随所に見せた。昨日の日本女子に続いて男子も1ゲームも落とすことのない完勝で1回戦突破を決めた。
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