インカレ男子ベスト4が出揃う。サプライズの準決勝進出、福岡大が止まらない!

2021.07.03

　京都・島津アリーナ京都で開催されているインカレは大会3日目が終了。男子はベスト4が出そろった。準々決勝の結果は下記のとおり。

【男子準々決勝】

〈愛知工業大 3-0 早稲田大〉

○曽根　7、-8、8、-6、9 五十嵐

○木造　7、6、10　杉本

○木造／田中　-10、12、9、7　五十嵐／田中

　連覇を狙う愛知工業大は1番の曽根が早稲田大のエース・五十嵐に苦戦するも、最後は劣勢をひっくり返して勝利。2、3番もきっちりと奪い、明日の準決勝へと駒を進めた。愛知工業大はここまで5試合を戦い、失点はゼロと圧巻の強さを見せている。

五十嵐に苦しめられるも最後は勝ち切った曽根

〈日本大　3-1　中央大〉

　金光　-6、-6、-8　小野寺○

○小林　10、7、-10、5　吉田

○金光／加山　11、-9、-7、8、8　小野寺／浅津

○加山　-7、8、-6、8、5 浅津

　最激戦区のBブロックを勝ち抜いたのは日本大。日本大は2回戦でラストまでもつれた末に専修大に勝利。中央大との準々決勝は1番でエースの金光が敗れる中、ダブルスで競り勝ち王手。同時進行で行われた4、5番でともに勝利を納めてベスト4進出を決めた。

加山が浅津との左腕対決に勝利

金光は専修大戦で決勝点

中央大は小野寺が先制点も競り負ける

〈明治大　3-0　関西学院大〉

○戸上　8、5、7 天野

○宮川　4、10、-10、-9、7　吉田

○宇田／戸上　-7、-7、9、2、10　大野／吉田

　愛知工業大と並ぶ2強の明治大は関西勢で唯一ベスト8に進んだ関西学院大と対戦。トップで戸上が完勝し、2番の宮川も順調にゲームを奪うが、関西学院大の吉田が食らいつく。うまく宮川の攻めをかわしながらフルゲームまで持ち込み奮闘。関西学院大はダブルスでも試合を優位に進め、第5ゲームにはマッチポイントも奪ったが、サービスミスなどもあり、最後は明治大に軍配が上がった。関西学院大は2大会連続の表彰台はならずも、西の雄の意地を見せる戦いぶりだった。

あと一歩まで追い詰められながら、明治大が無敗をキープして準決勝へ

大野／吉田の遊学館高OBペア、わずかに及ばず

〈福岡大 3-0 日本体育大〉

○熊本　5、9、-6、-3、9 永田

○川野　11、-7、4、-9、9 平林

○下田／熊本　-5、7、7、6 永田／立麻

　最大のサプライズとなったのが福岡大。2回戦で前回準優勝の筑波大と対戦し、ダブルスを終えて1-2とリードされた福岡大だったが、同時進行の4、5番をともにフルゲームで制して準々決勝進出。その勢いのまま日本体育大との準々決勝も、各試合競り合いながら3-0で勝利。かつてはインカレで優勝経験もある古豪が、久々の表彰台を決めた。

　福岡大の選手に共通するのは「とにかくボールをねじ込む」ということ。失礼ながらスマートなプレースタイルではないが、球際に強く、ボールに食らいつき、相手コートにボールをねじ込んで得点を重ねるうちにどんどん流れを引き寄せていく。準決勝の相手は現代卓球の申し子とも言えるプレースタイルの宇田、戸上らを擁する明治大だが、持ち前のガッツあふれるプレーで好ゲームに期待したい。