岡山の決死のオーダー、実らず。木下が3連勝

2018.10.28

木下マイスター東京	3–2	岡山リベッツ
3勝0敗	3–2	1勝2敗

1		水谷隼	9-11	11-8	7-11			上田仁	◯
		田添健汰	9-11	11-8	7-11			森薗政崇	◯
2	◯	松平健太	11-8	11-5	10-12	11-6		横山友一
3		張本智和	11-7	11-9	4-11	8-11	8-11	上田仁	◯
4	◯	水谷隼	10-12	11-2	11-6	13-11		吉田雅己
5	◯	水谷隼	11-5					吉田雅己

木下マイスター東京、岡山リベッツに1−2とリードされながらも4・5番で水谷が死守。逆転勝利で3連勝を飾った！

岡山は横山／森薗ペアではなく、上田／森薗ペアを起用。1チームにつき4人の選手が出場しなければならないルールなので、上田／森薗を使うとどちらかが2～4番のシングルスに出られなくなる。結果的に森薗がダブルスのみの起用になったが、それでも岡山は勝負に出た。

「昨日相談していて、普通に同じオーダーでいくと下手すると0－4を食らう可能性もあると。2－2にしてしまえば最後は1ゲームの勝負で、どうなるかわからない。まずダブルスでしっかり1点取ろうと、勝ち点のことも考えてオーダーを組みました」（上田）。まさに肉を切らせて骨を断つ。サムライ軍団、岡山らしい攻めのオーダーだった。

岡山は上田（右）／森薗ペアで先勝！

上田／森薗は見事にその期待に応え、水谷／田添健ペアに勝利。2番に起用された横山は松平に敗れたが、1ゲームをもぎ取った。フォアの強力なドライブは、かつてスーパーサーキットで全盛期の柳承敏や呉尚垠をノックアウトしたパワフルプレーを彷彿とさせた。

松平から1ゲームを奪った横山

そして3番で上田が全日本王者・張本に勝利。「張本戦は、ブルガリアオープンで健太が勝って、その時のイメージがすごくあった。台上で崩して、あとはチキータにしろドライブにしろ、ドライブにするのではなくて一球の質で勝負しようと考えていました」と試合後の上田。2－0リードから挽回されていら立ちを隠せなかった張本を、最後は上田がフォアのパワードライブとバックのカウンターで打ち抜いた。

上田、強烈なバックストレートで張本戦を締めた！

岡山、下克上まであと星ひとつ。しかし、立ちはだかったのは木下の守護神・水谷だった。4番で吉田に競り勝ち、ビクトリーマッチ（延長戦）は「絶対勝つんだという気持ちで、内容より結果を重視しました」という貫禄のプレー。下がっても粘り強く、ラケットに当たれば入る、100％モードの水谷だった。敗れた吉田は「水谷さんのやってくることは（4番と）特に変わっていなかったけど、緊張した場面でも本当にミスが少なかった」と脱帽した。