卓球王国 2025年1月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
全日本卓球2025

女子ダブルスは麻生麗名/笹尾明日香に栄冠。攻めを貫き、フルゲームの熱戦を制す

 愛知・スカイホール豊田で開催されている全農杯 2025全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)は大会最終日。混合ダブルス決勝に続いて女子ダブルス決勝が行われ、麻生麗名/笹尾明日香が初優勝を飾った。

 

【女子ダブルス決勝】
麻生麗名/笹尾明日香(日本生命) 8、-11、5、-9、9 梅村優香/塩見真希(サンリツ)

 

 ともに台上、ラリーまでコンビネーションの良さが光る両ペア。第1ゲームから好ラリーが続出し、まずは麻生/笹尾が先制。第2ゲームも麻生/笹尾が10-7でゲームポイントを握ったが、梅村/塩見が食らいついてこのゲームを奪い返す。第3ゲームは連打が冴えた麻生/笹尾が奪うも、第4ゲームは再び梅村/塩見が接戦で取り返し、最終ゲームに突入した。

 奇数ゲームを麻生/笹尾、偶数ゲームを梅村/塩見が奪う展開と同様に、最終ゲームも序盤は麻生/笹尾がリードしてチェンジエンドを迎え、7-4まで点差を広げる。しかし、笹尾のミスにも乗じて梅村/塩見が追いつき、9-9。しかし、最後に笑ったのは麻生/笹尾。10-9でチャンピオンシップポイントを握ると、笹尾のバックフリックからのドライブ連打で勝負あり。過去2戦2敗の難敵・梅村/塩見を破って、初優勝をつかんだ。

クロスゲームを制して、歓喜の抱擁

 リードしても追いつかれる、苦しい展開となったが、「守って負けるくらいなら、自分たちらしく攻めて負けた方がいい」(麻生)と最後まで攻めの姿勢を崩さずに頂点に立った麻生/笹尾。今大会に向かう前には、女子シングルスを制した早田ひなから「日本生命でシングルスとダブルス(のタイトル)を獲ろう」と声をかけられたそうだが、見事にその約束を果たしてみせた。

レシーブからもバンバン攻めて栄冠をつかんだ

 

 2018年大会に続き、2度目の準優勝となった梅村/塩見も、見事な連係で会場を沸かせた。現役を退く梅村も、最後の全日本で優勝候補筆頭の佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)を破るなど、その実力を披露。最後まで声を出しながら、懸命なプレーを見せた。

最後まで息の合ったプレーを見せた梅村/塩見

高校時代からペアを組む塩見との最後のゲームとなった

関連する記事