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ドイツ「ザールブリュッケン」が来季「ミスター・ツーポイント」村松雄斗の獲得を発表!

「ようこそ村松雄斗!」

ドイツのブンデスリーガ1部の「FCザールブリュッケン」が今シーズン「マインツ05」で大活躍している村松雄斗との来シーズンの契約し、獲得したことを早々と発表した。

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「家族的な雰囲気にとても感謝しているので、マインツを離れるという決断は私にとって簡単ではありませんでしたが、次のステップに進み、ザールブリュッケンのようなトップクラブでプレーすることが良いという判断をしました。

今シーズンは練習はザールブリュッケンで行っており、非常に快適に感じていて、これは ブンデスリーガ での結果にも反映されています。タイトルを目指してプレーしたいので、来シーズンも多くの試合に勝てるように頑張ります」と村松。

  FC ザールブリュッケンのスポーツディレクターであるアーウィン・ベルクは、こう語っている。

「雄斗はリーグの前半戦で彼がトッププレーヤーであることを証明しました。カットマンに強いメンゲルやオートのような本当の「カットマンキラー」に対する勝利は彼の強さを物語っています。彼は素晴らしいプレースタイルで観客を楽しませてくれるだろうし、我々は重要な試合で勝利を収めることができると確信しています」

(チームの公式HPより)

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ブンデスリーガ1部の前半戦で14勝3敗という圧倒的な勝ち星で個人成績トップを走る村松雄斗が来季は同じブンデスリーガ1部の「FCザールブリュッケン」と契約。この時期に発表することは極めて異例だが、ブンデスリーガでは前半戦が終わる12月から来季に向けて選手獲得に動くのが通例だ。

この時期に公式に発表したのは他のクラブからオファーが集まり、交渉する前に村松をしっかりとおさえておきたかったからだろう。

トップクラブならば数千万円ほどの選手獲得の予算の中でまずは大物選手の契約を決め、残りの予算で2月から3月にかけて4、5番手を獲得していく。村松には他のクラブから12月にすでにオファーがあったが、最終的には環境も含めて「FCザールブリュッケン」に決定した。

もともと昨年2月に所属していた東京アートが休部となり、1年間の保証があるもののプレーする場所を探していた村松。3月から4月にかけて見つけたのが今の「マインツ05」だった。このチームは2部リーグから昇格したチームで予算もない中で選手を探していたのだ。

村松はジュニア時代から将来を嘱望されていた大型カット選手で、ユース五輪では日本代表として銀メダルを獲得している。しかし、その後、故障や用具の迷いもあり、低迷していた。所属先が休部というなかば「強制的な転機」で花開いた。今シーズンは初戦から常に2点起用されていた。常に2勝していくために仲間から「ミスター・ツーポイント」と呼ばれていた。

「FCザールブリュッケン」は昨シーズン、「ボルシア・デュッセルドルフ」にブンデスリーガの決勝で、ヨーロッパチャンピオンズリーグ(ECL)の準決勝で敗れている。現在、世界10位のヨルジッチ(スロベニア)と同14位のフランチスカ(ドイツ)がいる。この二人の来季の去就はまだ発表されないが、村松の獲得でブンデスリーガ、ECLでの優勝を狙う。

 

「FCザールブリュッケン」との契約を終え、同チームのウエアを着て撮影する村松雄斗。場所はザールブリュッケンの練習場

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