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【WTTスマッシュ】男子決勝は、馬龍対樊振東。カルデラノ、終盤対応するも馬走り去る

WTTシンガポールスマッシュは明日で閉幕するが、夜のセッションでは男子シングルスの準決勝と、女子ダブルスの決勝が行われた。

 

●男子シングルス準決勝

樊振東(中国) 6、11、6、−9、5 王楚欽(中国)

樊振東のフォアハンドにミスはないが、試合の流れを要所で変えたのは樊振東のバックハンドだった。王楚欽の攻撃に対し、緩急をつけたバックハンドとカウンターが決まる。最後はレシーブで台上ドライブを決め、樊振東は決勝進出を決めた。

樊振東「お互い手の内はよく知っている。難しい試合だったけど勝ててうれしい」

 

樊振東は人間離れしたライジングバックドライブで、王楚欽のフォアを何本も抜いた

 

気合十分で向かっていった王楚欽だが、分厚い壁を破ることはできず

 

●男子シングルス準決勝

馬龍(中国) 6、6、4、−8、8  カルデラノ(ブラジル)

3ゲーム目までは完全に馬龍のゲームで、カルデラノがうまく対応できない。4ゲーム目、8−6からカルデラノが5本連取して、1ゲームを奪う。続く5ゲーム目も4−4と序盤は互角だったが、そこから8−4と離され、11−8で馬龍が取り、勝負を決めた。

カルデラノ「最初の3ゲームは対応が難しかったけど、4、5ゲーム目はアグレッシブに戦うことができた。3ゲーム目までは不思議な感覚で馬龍のバリエーションについていけなかった。その後は対応できたが遅すぎた。次戦う時にはもっと良い試合をしたい」

 

心配されていた疲れもなく、無敵の強さを見せている馬龍

 

カルデラノはストレートへのバックドライブに決まりだし、挽回の糸口がわずかに見えたが…。

 

●女子ダブルス決勝

孫穎莎/王曼昱(中国) −5、−3、9、4、11 陳夢/王芸迪(中国)

女子ダブルス決勝は孫穎莎/王曼昱が0−2のビハインドから追いつき、最後はジュースまでもつれる接戦の末、孫穎莎/王曼昱が逆転勝ちした。孫穎莎/王曼昱は1、2ゲームはレシーブでチキータをほとんどせずに、ツッツキなど消極的なプレーが目立っていたが、3ゲーム目からチキータを使い、ラリー戦でも陳夢/王芸迪を上回るなど別人のプレー。陳夢/王芸迪もゲームポイントを取られてから意地で追いついたが、孫穎莎/王曼昱のドライブの球威にミスが出た。

3ゲーム目からエンジンがかかった孫穎莎/王曼昱。ぎりぎりの攻防を制した

 

わずかの差で優勝を逃した陳夢/王芸迪

 

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