男女ジュニア表彰式後に行われた、女子ジュニアのファイナリストふたりの会見。優勝した大藤は、「今年は2連覇を目指していて、それを達成できてよかったです。みんな強い選手ばかりなので、プレッシャーを感じず、向かっていけたのが良かった」と語った。名門・四天王寺高での高いレベルの競争によって、大藤はチャレンジャーに徹することができた。
「この1年間で、自分の卓球を見つめ直して、自分の弱点などを練習できたのが良かった。女子は世界で活躍している選手が多いので、私も世界で活躍できるように頑張りたい。木原さんや小塩さんなどが早いラウンドで負けてしまったけど、そこで安定して勝てたのが良かった。
今年は一般でランク以上を目指していたのでそれを明日達成できたらいいし、ベスト4以上を目指して頑張ります」(大藤)
変化のわかりにくい巻き込みサービスと、深く厳しいコースへ放つバックドライブでチャンスを作り、ラリーの主導権を握る大藤。18年世界ジュニアでは14歳にしてベスト8入りを果たしたが、昨年の世界ジュニアでは代表から外れるほど同世代の競争は厳しい。さらに上の年代を見れば、4歳年上に伊藤美誠・平野美宇・早田ひなの黄金世代がいる。その眼を世界へと向ける小さな女王の、さらなる躍進に期待したい。
準優勝の横井咲桜は「大藤選手はサービスが多彩で、3球目も強かった。優勝までのあと一歩がとても遠いと感じた」と語った。「今回は優勝を狙っていたので、準優勝はすごく悔しいです。(大藤さんは)練習試合よりも気持ちで向かってくる感じで、自分はそれに負けてしまった。ジュニアは準優勝だけど、一般で巻き返せるように頑張りたい」(横井)。一般では3回戦で阿部愛莉(デンソー)を破り、4回戦に進出。4回戦で前々回のジュニア女王・出澤杏佳(大成女子高)に挑戦する。
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