卓球王国 2024年11月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

杭州2022アジアパラ競技大会で八木克勝と和田なつきが優勝し、パリパラ出場権獲得

「杭州2022アジアパラ競技大会」が1年の延期を経て2023年10月22〜28日に中国・杭州で開催された。クラス(障害の度合い)別に男女シングルス、男女および混合ダブルスが行われ、シングルス優勝者は24年パリパラリンピック出場権を得ることもあり、各クラス(以下:C)で熾烈な戦いが繰り広げられた。

その中、日本勢では八木克勝(C7)、和田なつき(C11)が優勝(上写真/写真は台中パラオープン時)。八木は準決勝で東京パラリンピック金メダリストの閻碩(中国)を、そして決勝で東京パラ銅メダリストの廖克力(中国)を下して優勝。東京パラ出場後にバック面を粒高からアンチラバーに変更し、得意のフォア攻撃に結びつけるプレーの完成度を高めてきた成果を証明した。

和田なつき(C11)は、決勝で東京パラ銅メダリストの王婷莛(香港)を3-1で下して優勝。急成長中の和田は、恵まれた体格を生かしたプレーで今年から一気に頭角を現した20歳。昨年まではパリパラではなく28年ロンドンパラを目標にしていたが、今年6月のチェコパラオープン、7月の台北パラオープン、台中パラオープンを制するなどの好成績をあげるなど、才能が一気に開花。世界ランキング3位で臨んだ今大会で、一気にパリパラ出場権を手にした。

また、友野有理(C8)が決勝で黄文娟(中国)に最終ゲーム10-12で惜敗したほか、日本勢4選手がシングルス準優勝と、パリパラの切符を逃したものの健闘を見せた。日本勢のメダリストは以下のとおり。

●男子シングルス
C4 七野一輝 3位
C6 千原拓郎 3位
C7 八木克勝 優勝
C9 岩渕幸洋 2位
C10 舟山真弘 2位
C11 竹守彪 2位

●女子シングルス
C8 友野有理 2位
C10 中村望 3位
C11 和田なつき 優勝
C11 古川佳奈美 3位

●男子ダブルス
MD8 七野一輝/齊藤元希 3位
MD18 岩渕幸洋/阿部隼万 2位
MD22 加藤耕也/竹守彪 2位

●女子ダブルス
WD20 中村望/友野有理 3位
WD22 伊藤槙紀/古川佳奈美 2位

●混合ダブルス
XD22 浅野俊/古川佳奈美 3位

関連する記事