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【PICK UP】TWC『グルー フェン』/この接着剤はひと味違う。 ラバーが目覚める、TWCのグルー・イノベーション

<卓球王国2024年7月号より>

この接着剤はひと味違う。
ラバーが目覚める、TWCのグルー・イノベーション

 

 中国で、「伝説上の巨大な雄鳥(おすどり)」を指す「鳳(フェン)」。そんな神々(こうごう)しいネーミングからも、この接着剤が従来の商品とは一線を画(かく)すアイテムであることを予感させる。

 ザ・ワールドコネクト(TWC)から6月に発売される『TWC グルー フェン』は、言ってしまえば「弾む接着剤」。とはいえ、ルールで禁止されている揮発(きはつ)性有機溶剤などを含んだものではなく、JTTA(日本卓球協会)公認の水溶性接着剤だ。では、なぜ水溶性接着剤なのに「弾む」のか? 日本代理店を務めるイルマソフトの瀧澤光功さんに話を聞いた。

 「正確には、弾むように感じる接着剤です。TWCの研究では、ラバーとラケットの間にできる接着剤のゴム層はラバーの弾みを妨(さまた)げるとされています。ラバー本来の弾みが100だとして、ゴム層ができることで弾みは80程度に低下してしまう。

 『フェン』はゴム層による弾みの低下を95程度にとどめることで、従来の接着剤よりもラバー本来の弾みを生かせるようになりました」(瀧澤さん)

 ラバーの性能を引き上げるのではなく、ラバー本来の弾みのロスを最小限に抑ることで性能を引き出す。特にドライブなど回転をかける打法で従来の接着剤との違いを感じやすく、打球時の感覚と実際の打球のズレが少なくなり、打球感が「クリア」になるイメージだという。

 また、『フェン』は塗り方にもポイントがある。まず、スポンジに接着剤のゴム層がない状態で塗ること。次に、厚く塗ったり、重ね塗りはせず、薄く一度だけ塗ること。そして、最短でも30分、可能であれば8時間は自然乾燥させること。これらを守って使用することで、最大限の効果を発揮してくれる。

 液状で粘度が低く、サラサラとした質感で塗りやすいのも特徴。それでいて従来の接着剤に比べ、接着力も強めなのでしっかりと貼り付く。

 (2024年)3月に開かれた専門店向けのメーカー展示会での試打でも好評。瀧澤さん曰(いわ)く「接着剤としては異例の注文数」だという『フェン』。今シーズン、接着剤の価値を大きく変える商品になるかもしれない。

ザ・ワールドコネクト
TWC グルー フェン

●100㎖:¥2,200(税込)、500㎖:¥8,800(税込)
●JTTA公認水溶性接着剤  ●VOC(揮発性有機化合物)フリー
●イルマソフト㈱  スポーツトレーディング事業部
04・2936・4441
https://www.theworldconnect.jp/

 

photo >> Yoshinori Eto
text >> Takazumi Asano