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インターハイ2025

〈インハイ女子学校対抗展望〉2年ぶりV狙う選抜女王・四天王寺を伝統校と新鋭が追う

 7月30日に開会式が行われて幕を開けるインターハイ卓球競技。学校対抗は競技初日の7月31日からスタートし、8月3日に優勝校が決定する。今回は女子学校対抗の優勝争いの行方を展望していく。

 第1シードは今年3月の高校選抜で連覇を10に伸ばした四天王寺。一昨年のインターハイで10連覇を達成するも、昨年は大阪予選でライバルのリベルテに敗れてインハイ連覇と連続出場が途絶えた。今年はリベルテがメンバー不足で学校対抗へエントリーしない中、2年ぶりのインハイ出場を決めた。

 選抜は出場最少人数の4人での戦いとなったが、青木咲智と髙森愛央の2本柱に、萩原怜奈と冨田純菜の2人もきっちり勝利を積み重ねて優勝。井上真夕、新谷莉央、渡会宥と実力ある1年生も加わり、再びインハイでの連覇をスタートさせるか。

四天王寺を引っ張る青木。シングルスでも王座奪還を狙う

 その四天王寺を追うのは選抜3位の桜丘と山陽学園、そして初出場となる星槎横浜の3校か。桜丘は昨年のインハイでも決勝に進出。全日本ジュニア3位の山室早矢とパワーが武器の留学生・田旻一のWエースは強力だ。山陽学園も昨年のインハイで3位に入賞。2年連続全日本ジュニア準優勝の面手凛がチームを引っ張る。

 木下アカデミー所属の選手で構成された星槎横浜は神奈川予選で選抜準優勝の横浜隼人を破って初出場を決めた。4人のみでの出場となるが、いずれも実力は確かで初出場・初優勝の快挙に挑む。星槎横浜は初戦で実力校の留萌、勝利すると第2シードの桜丘との対戦となっており、序盤から激しい試合が続く。

単複出場が予想される桜丘の山室

山陽学園の大黒柱・面手

星槎は1・2年生のみの布陣ながら昨年のインハイシングルスベスト16の櫻井ら実力者揃い

 選抜ベスト8の進徳女子、正智深谷、龍谷大平安、明徳義塾も当然上位候補。夏に強さを見せる明徳義塾は2023年カデット14歳以下優勝の𠮷田璃乃ら1年生が加わり選手層が厚くなった。進徳女子の1年生・安藤海凜は中国大会でシングルスを制するなど、入学早々に実力を見せている。正智深谷はこのところベスト16の壁を越えられずにいるが、久々に上位進出を果たしたい。龍谷大平安は選抜で初のベスト8進出を果たしたが、インハイでも初の準々決勝を目指す。

明徳義塾の渡邉は1年生から活躍。全日本ジュニアでもベスト8

進徳女子は昨年も単複起用された浅井が中心

久々の表彰台を目指す正智深谷。写真は主将の樋浦

力をつけている龍谷大平安。廣瀬は東京選手権ジュニアの部でも準優勝

 遊学館は昨年3位のメンバーのほとんどが残っており、2年連続でのメダル獲得を狙う。武蔵野も昨年は1・2年生を中心としたメンバーでベスト8。今年はさらに上を見据える。松元菜音がチームを引っ張る留萌は星槎横浜との対戦。1回戦屈指の好カードだ。中国大会を制した明誠は今大会でも山陽学園、進徳女子と中国勢と同ブロックとなったが、ここを勝ち抜き初のメダルを手にしたい。

遊学館の2年生エース・日下部

名門・武蔵野は昨年8強のメンバーが多く残る。写真は津田(左)/保科

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