卓球王国 2026年8月20日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
トピックス

【全中2026】準決勝・決勝で逆転勝ち。ミラクル城南、男子団体で初V!

岡山県総社市のきびじアリーナ(総社市スポーツセンター体育館)で開催中の第57回全国中学校卓球大会は、大会最終日を迎え、男女団体と男女シングルスのチャンピオンが決定!

男子団体は地元の遊学館高とともに練習する「遊学館ジュニアチーム」、石川・金沢市立城南中が準決勝は0ー2、決勝は1ー2のビハインドから逆転勝ち。神がかりの初優勝を果たした。
準決勝・決勝の結果は下記のとおり。

〈男子団体〉●準決勝
 〈城南 3ー2 出雲北陵〉
長岡 ー2、ー8、10、ー4 垣原◯
角田 ー6、ー8、8、11、ー9 清水◯
◯平塚/山本 ー8、7、9、ー6、9 住田/小笠原
◯和泉 ー10、ー8、4、9、4 村守
◯篠原 7、10、10 今福

 〈愛工大名電 3ー2 野田学園〉
中野 ー9、ー2、9、ー8 大野◯
◯原澤 7、ー8、8、7 木方
重田/芝原 10、ー10、ー4、ー2 齊藤/森◯
◯丹波 7、7、6 榎本
◯山崎 5、7、7 川口

●決勝
 〈城南 3ー2 愛工大名電〉
長岡 ー9、ー10、9、ー8 原澤◯
◯和泉 9、6、9 中野
平塚/山本 7、9、5 重田/芝原◯
◯角田 13、9、3 丹波
◯篠原 10、ー2、9、11 山崎

城南は準決勝の出雲北陵戦で、エースの角田が2番で敗れるなど、前半で0ー2のリードを奪われて大苦戦。しかし、ダブルスが大接戦を制すると、4番・和泉がパワフルなチキータと両ハンドドライブで、村守に0ー2から逆転勝利してラストにつないだ。

ラストでは、植木大監督が「賢くて真面目、戦術を頭に入れて、試合を分析しながらプレーできる」と信頼を置く篠原が競り合いながらもストレートで勝利し、大逆転劇を完結させた。

準決勝2番で城南のエース・角田をゲームオールで破った清水(出雲北陵)

城南の頼れる剛腕・和泉は準決勝4番で0ー2から逆転勝ち

もう一方の準決勝では、昨年優勝の野田学園と3位の愛工大名電が激突。野田学園がトップの大野とダブルスで勝利し、前半を1ー2でリードしたが、名電は4番・丹波(たんば)が榎本との左腕対決で完璧な台上プレーとカウンターを見せ、快勝。ラストでは主将の山崎が、強打に頼らずに緩急をつけてうまく相手を崩し、会心のプレーで川口を下した。

準決勝トップで勝利を挙げた野田学園の大野斗真

準決勝ラストで、まったく緊張を感じさせない会心のプレーを見せた愛工大名電のキャプテン山崎

タレント軍団の名電と、シングルスでは準々決勝にひとりも残っていない城南による決勝。「やはり名電有利か」と思われたが、城南は2番・和泉がまたもパワフルな両ハンドを炸裂させ、中野をノックアウト。ダブルスを落としながらも、エース角田が控える4番へバトンをつなぐ。

その角田はカウンターのうまい丹波に対し、ナックル性のボールをうまく使ってミスを誘い、巧みにコースを突く。野田学園戦では絶好調に見えた丹波だが、プレーを崩されて3ゲーム目の中盤から集中力が下がってしまい、まさかのストレート負け。城南がラストへと持ち込んだ。

冷静沈着なプレーで、センスあふれる丹波を封じた角田

ラストはともに準決勝で5番を締めた、篠原と山崎の守護神対決。互いに集中力高く、好ラリーの連続となったが、篠原が1ゲーム目のジュースを12ー10で制し、3ゲーム目も10ー9の場面でレシーブドライブでエースを奪うなど、終盤での積極性でわずかに上回ったか。

山崎は2ゲーム目を大きくリードして奪い、4ゲーム目も9ー5とリードして最終ゲームへ持ち込むかと思われたが、ここから追いついた篠原が11ー10とし、最後の1本は無情のネットイン。その瞬間、城南の初優勝が決まった。

クレバーかつ積極的なプレーを見せた城南の篠原

最後はネットインで決着。城南の初優勝が決まった

決勝が終わった直後、城南の植木大監督は「今でもちょっと鳥肌が経っている。ちょっと一生分の運を使っちゃった気がしますね」と語り、感極まった表情を見せた。

ラスト篠原をガッチリ握手で送り出す植木監督。選手たちは指導経験豊富な植木監督も驚く頑張りを見せた

「準決勝とか決勝で、あのような環境でやらせてもらえて、選手は相当緊張するでしょうけど『楽しもう』と言っていました。ミーティングでも『本当にこんなところでやれることないぞ、一生分の練習分くらいの価値があるぞ、だからこそ楽しもう』と言っていました。

オーダーは最後は篠原に回して、あとはもう当たって砕けろだと言っていました。エースの角田を4番に置いて、ダブルスを取りに行ってそこは落としてしまったけれど、2番の和泉が頑張ってくれました。

どこで負けてもおかしくないチームなんですけど、 子どもたちが本当に頑張ってくれた、その一点に尽きますね。あとは保護者の方もすごくサポートに動いてくれた。あとは高校生たちがインターハイでベスト4に入って、団体戦の勝ち方を背中で見せてくれているのが大きかったですね」(植木監督)

今大会で57回目を迎えた全国中学校卓球大会。城南中は新たな歴史を作った

関連する記事