10月1日、2日の2日間にわたり、味の素ナショナルトレーニングセンターで「JTTA(日本卓球協会)公認S級・A級コーチライセンス トライアル」が行われ、来年度から導入予定の同ライセンス制度の模擬運用が実施された。
ヨーロッパや日本サッカー協会でも取り入れられているライセンス制度の整備は、日本卓球協会にとっても急務となっている。地域の指導者が段階的にライセンスを取得し、Tリーグの監督や日本代表監督といったトップ層を指揮する指導者は「S級」を取得して指導にあたる――。これは今後の指導のあり方として当然の流れと言えるのではないだろうか。長期的視点に立てば、こうした仕組みが日本の指導者の質を引き上げ、子どもたちへのより良い指導につながる土台となるはずだ。
協会とともに本企画を立ち上げ運用を担う、S級・A級コーチライセンス実行委員会の倉嶋洋介副委員長は次のように語った。
「検証を進める中で今後の課題や改善点が見えてきたので、来年度の本格スタートに向けてしっかりと落とし込んでいきたいと考えています。質疑応答でもさまざまな意見が出ましたが、まずは土台となる形を整え、そこから柔軟にアップデートしていけば良いと思っています。最初から完璧なスタートを切ることはできませんから、そういった意味でも非常に有意義なトライアルでした。トップレベルの指導者が一堂に会し、共に学ぶ機会を作れたことは大きく、受講者の皆さんも非常に高い集中力で臨んでおり、有意義な2日間になったと感じています」
日本卓球界が10年後、20年後も強く、世界の頂点を狙い続けるためには、S級ライセンスをはじめとするピラミッド型のライセンス体系の構築が不可欠だ。これまで指導者の資格体系が曖昧だった日本卓球界において、今後プロコーチや学校スポーツ、クラブチーム、そしてTリーグの指導者たちがA級・S級ライセンスを取得し、活躍していくことを強く期待したい。

トライアルの様子。受講者の真剣な眼差しがあった
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