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【PICK UP】VICTAS待望の新ラバー 岸川聖也プロデュース その実力はいかに?!

<卓球王国2022年6月号より>

 

VICTAS待望の新ラバー

岸川聖也プロデュース

その実力はいかに?!

 

 世界選手権メダリスト、オリンピアンでもある岸川聖也がプロデュースした初の裏ソフトラバーということで、発売前から注目が集まっていたVICTASの『V>20 ダブルエキストラ』(以下『V>20』)。

 VICTASとアドバイザリー契約を締結した岸川は、すぐにラバーの開発メンバーに加わった。いくつものサンプルの中から、「これが一番良い」というラバーを選び、それをさらに「岸川テイスト」に寄せて、3月末に発売されたのが『V>20』だ。

 岸川は言う。「ぼくがラバーに求めるのは、ゲームの終盤や競り合いになった時に信頼できるかということです。自分から攻撃する時は良くても、相手の攻撃をカウンターで打ち返す時にミスが気になるラバーは信頼できない。『V>20』 はストレスなくカウンターができるので、自信を持って薦めることができます」

 『V>20』はトップシートの粒の高さを中国ラバーのように低くしているが、粒の密度は従来のスピン系テンションラバーと同等にしている。スポンジ硬度は52・5度と硬めだが、シートに弾力性を持たせているので、実際に打ってみると数字ほどの硬さは感じないという。

 筆者は弊誌で『V>20』のタイアップ広告を作成する関係で、早い段階で『V>20』を打たせてもらうことができた。その時にあえて性能の情報を聞かずに打ってみたが、これまでのVICTASの裏ソフトとは一線を画する打球感に驚いた。特にボールを厚くとらえて強くドライブした時に、ラバーがスイングに負けず、ボールがしっかりと上がってコート深くに入って行った。好みの問題はあるが、バチンと低めに響く打球音など「大好物なラバー」だった。

 ターゲットは中~上級者。これまでVICTASのラバーを使ったことがないという選手にも、ぜひ試してもらいたい1枚だ。

 

自らテスターとなり、『V>20』の開発に深く関わった岸川

トップシートの粒は低めで、スポンジの気泡は小さめに作られている

VICTAS

V>20 ダブルエキストラ

●スピン系テンション裏ソフトラバー

●¥6,820(税込)

●厚さ:MAX・2.0・1.8mm

●カラー:レッド・ブラック・ピンク

●㈱VICTAS 03・6219・1700

 https://www.victas.com

photo >> Yoshinori Eto

text >> Manabu Nakagawa