競り合いでの強さを見せ、「平野の全日本」と福原愛選手に言わしめた
今まではプレーに関する「変化」でしたが、考え方や気持ちの持ち方の「変化」も重要だと思います。ひとつのことでも、違う角度から見ると、全く違うものに見えることがある。たとえば、いつもは接しないような人と接すると、違う分野のものに触れて、ひらめいたりすることがあるのです。だからこそ、たまには違うスポーツを観戦したり、体験したり、本を読んだり、映画を見たりすることによって、新しい発見ができると思います。
中学進学時に栃木から仙台に移り、次に仙台から大阪のミキハウスに環境を変えたのも、何かを発見するためだった気がします。環境を変えることで見えてくるものがあるし、自分に刺激が与えられることでモチベーションが上がります。
日々の練習にマンネリを感じるというのは、自分の意識が低いせいではないでしょうか。環境を変えたり、違う分野の人と会うことによって、卓球の中だけにこもるのではなく、新たな発見をすることができます。
日々の挑戦は、変化と言うよりも進化と言えるかもしれない。毎日少しでも自分を変えていこうとガムシャラに取り組み、あとから自分の歩いた道を振り返れば、自分に大きな変化が生まれていることに気づくはずです。
ひらの・さやか
全日本選手権で5度の優勝を誇り、世界選手権では女子団体で4度の銅メダル獲得に貢献。2011年6月現在、世界ランキング11位。ミキハウス所属
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