本日16時から開会式が行われ、明日からはいよいよ競技がスタートする北海道インターハイ卓球競技。毎年、卓球王国では学校対抗出場校の協力のもと、9月号で出場校・選手全リストの掲載を行なっている。出場校の皆さんにはアンケートにも協力してもらっているのだが、その中に「今回の代表決定までのエピソード、伝えたいこと」という項目がある。今回は開幕を前に、いくつかの出場校の「代表決定エピソード」「伝えたいこと」を紹介していく。(後編はこちら)
■北科大(北海道/男子)
昨年度明治大学で主務をしていたOBの“向井慧太”が北海道科学大学の事務職員として採用されたことです。明治大学で学んだことや、卒業生だから伝えられることなど、選手に近い目線でサポートしてくれています。
また、地元開催のインターハイ出場に向けて、チームを支えてくださるコーチ陣の指導や、JR北海道や大学生との合同練習を重ね、代表権を獲得することができました。
■青森商業(青森/女子)
学校対抗の決勝戦の前に円陣をしたことで、みんなが強く優勝したいという気持ちになれたと思います。とても緊張する試合でしたが、試合に出た選手は自分らしいプレーを貫くことができました。また、ベンチや観客席からの応援に力をもらい、気持ちを強く持ってプレーできました。昨年、学校対抗は1回戦で負けてしまい、悔しい思いをしました。しかし、今年はベスト4を目指して自分たちらしいプレーをしたいです。インターハイのために練習を積み重ねてきたので、悔いの残らないよう自分たちができる最高のプレーをします。
■秋田商業(秋田/男子·女子)
男子:昨年の主力メンバーが3年生であったこともあり、新人戦から苦しい試合が続きましたが、インター予選もなんとか勝ち切ることができました。悔いの残らないよう、全国大会を楽しみたいです。
女子:対戦校のオーダーをみんなで予想し、相手のプレーを分析して戦略を練りました。それを実践できたことが代表決定に繋がったと思います。
■古川学園(宮城/男子)
昨年の宇和島大会に引き続き、今年の会場である北海道も私たち古川学園高校のユニフォームのデザインにある伊達政宗に由来する場所です。この縁をパワーにかえて、全国の舞台で最高のパフォーマンスを出したいと思います。
■桜の聖母(福島/女子)
(県大会学校対抗決勝)前半のシングルスが1-1の状況で3番のダブルスの時、1ゲーム目を失い、2ゲーム目を取り、3ゲーム目を失った最後のラリーの時に、ダブルスの選手1名が足をつり、動けなくなってしまい、4ゲーム目を戦うことができず、途中棄権になるというアクシデントが発生。
嫌な雰囲気の中の後半で、4番の選手がゲームオール9本で勝ち、最後はキャプテンでレギュラー唯一の3年生が勝って、インターハイ代表を決めることができました。
■宇都宮文星(栃木/女子)
栃木県予選は関東大会5日後の6月9日(金)・10日(土)・11日(日)に行われました。関東大会に出場した2校から体調不良者が出てしまい、思うように練習ができなかった学校、団体戦にレギュラーが出場できなかった学校があります。その中で宇都宮文星女子は監督、選手全員の体調が万全な状態で予選に出場できたことが最大の勝因でした。予選で負けてしまった選手、出場できなかった選手の分も栃木県の代表として、みんなの思いを背負い戦ってきたいと思います。
■埼玉栄(埼玉/男子)
関東大会の学校対抗決勝では、あと一本が取れず、連覇とはなりませんでしたが、準優勝となりました。
今回のインターハイ予選では、苦しい試合が多くありましたが、創部初の出場枠すべてを勝ち取ることができました。個人戦も含めて10人が全国の舞台に立ちます。埼玉県に憧れをつくることができるように全国大会で活躍したいと思います!
■学館浦安(千葉/男子)
本校が創立し、創立当初から卓球部をゼロから全国大会常連校に作り上げた教員が(髙橋眞一先生)本年度を持って定年を迎えます。(髙橋眞一先生:卓球段位7段、コーチ4、国際審判員、ナショナルチームの関係も携わっていました)
当時、髙橋先生が監督をしていた際に、教え子であった生徒が母校へ戻り教員・卓球部監督(日下田清:現本校教頭)となり、その日下田先生が監督をしていた際の教え子であった私(松崎達也:現卓球部監督)が母校へ戻り教員卓球部監督をやっています。
髙橋先生に教員生活最後に有終の美で定年を迎えていただくためにも、何が何でも本年度のインターハイは団体で出場することを目標に、指導者(私と日下田先生)と卓球部部員と本校の卓球部卒業生が一丸となりインターハイ出場を勝ち取りました。もちろん髙橋先生のためにも、インターハイでも上位を目指して頑張りますが、県予選という厳しい戦いの代表決定まで、みんなで心を1つにして恩師のために頑張りました。
■横浜隼人(神奈川/女子)
今回の試合では、なかなかチーム状況が上手くいかないなか、関東大会で悔しい思いをしてからインターハイ予選ではスタートから勢いをつけていこうとチーム全員で意識し、大会までの期間を練習してきました。その結果、関東大会予選の時より応援も試合も良い雰囲気でプレーできました。
■愛み大瑞穂(愛知/女子)
昨年度インターハイ3位の桜丘高校との対戦は非常に厳しい試合になり、5番にもつれる大激戦になりました。5番も相手に2回マッチポイントを握られる苦しい展開でしたが、最後はセットオール14-12で勝利することができました。
■松商学園(長野/男子)
昨年の県総体ではインターハイベスト8に入った長野工業に惜しくも2-3で敗れ悔しい思いをした。ミーティングを繰り返し、全国で勝つための行動や練習、考え方を身に付け、今年の県総体では一瞬の隙も見せずオールストレートで優勝することができた。長野県の代表として全国でもこの勢いをもって入賞を目指す。
■中野西(長野/女子)
主力選手のけがなどがあり、万全の状態ではありませんでしたが、「インターハイ」出場という目標に向かってチームメイト全員で一致団結できたことが結果につながったと感じています。私たちは常連校ではありませんが、気持ちで負けないようにチャレンジ精神を忘れずに頑張りたいと思います。
■福井商業(福井/男子)
3月の全国選抜までレギュラーで出場していた3年生(松本千里)が予選直前で疲労骨折をしてしまいました。試合には何とか間に合いましたが、団体戦に出場することは叶わず悔しい思いをしておりました。団体戦には出場できませんでしたが、声がかれるまで応援でチームを盛り上げてくれ、苦しいながらもギリギリのところで代表権を獲得することができました。
(後編はこちら)
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