8月8日より開幕する北海道インターハイ。開幕を前に学校対抗、シングルスの優勝戦線を展望していく。まずは49校が出場する男子学校対抗から。
男子学校対抗の優勝戦線をリードするのはインハイ6連覇中の愛工大名電と、今年3月の選抜で8大会ぶりの優勝を果たした野田学園。選抜決勝での対戦は大熱戦の末に野田学園が3-2で勝利している。
愛工大名電は中村煌和・萩原啓至・坂井雄飛、野田学園は芝拓人・三木隼・木方圭介と両校ともにサウスポーが主力。戦力的には互角と見られるが、4番手の活躍が勝負を分けるポイントかもしれない。
この2校を追うのが選抜3位の明徳義塾と出雲北陵。両校は順当に勝ち上がると準々決勝で対戦する。明徳義塾はエースの藤元駿を筆頭に粒揃いの戦力。昨年の全中3位・齋藤俊太朗が入学し、選手層が厚くなった。2回戦で育英に敗れて初戦敗退を喫した昨年の鬱憤を晴らしたいところだ。
出雲北陵は昨年の選抜からインハイ、今年の選抜まで3大会連続で3位に入賞。単複出場の佐藤卓斗と小野泰和ら知性と粘りを備えた選手が揃う。昨年のインハイ準決勝では愛工大名電をあと一歩まで追い詰めたが、今年はその壁を越えられるか。
選抜ベスト8の遊学館、静岡学園、鶴岡東、実践学園も当然上位候補。遊学館と静岡学園は同じブロックにドローされたが、このブロックに入った明豊も注目校。明豊は昨年のインハイ、今年の選抜と遊学館に敗れてベスト16に終わっているが、木塚陽斗をはじめ実力者揃い。最激戦区となりそうなブロックだ。
実践学園は今年の選抜で久しぶりにベスト8入り、インハイでも久々に上位進出を狙う。鶴岡東もここ数年元気がなかったが、選抜で復活。気迫あふれる戦いぶりで会場を盛り上げてくれそうだ。
その他、前回大会で初の入賞を果たした育英も注目校。世界ユース代表の谷本拓海が入学し、髙橋慶太とともにチームを引っ張る。上位常連の希望が丘も浅見勇志、東京選手権ジュニア優勝の石井佑季をはじめ、力のあるメンバーが揃う。上宮、東山といった伝統校も意地を見せたい。
ツイート