開催地・北海道第1代表の北科大と札幌大谷、女子第2代表の初出場・留萌の戦いについてはすでに紹介してきたが、男子第2代表・函館大谷も今大会が学校対抗初出場。インハイ会場では少々珍しい(?)アンドロのフラミンゴ柄のウェアで1回戦に挑んだ。
れいめいと対戦した函館大谷は前半で2点を奪われる苦しいスタート。しかし、阿部/林のダブルスがフルゲームで勝利すると、林が4番でも勝利。5番の柴田も粘りを見せたが最後は及ばず、初出場での初勝利はならなかった。
函館大谷卓球部は今年が創部6年目。函館で活動する小・中学生を対象としたクラブチーム・MCクラブの白鳥修監督からの「函館で育った子どもたちが進める卓球の強い高校を函館に作りたい」という打診を受けて卓球部の歴史がスタートしたという。今回のチームの主力である古池、阿部、林は小学生時代から白鳥監督がMCクラブで見守ってきた選手たちだ。
また、遠方から入学してくる部員のために顧問の松木久嗣先生は自宅を改修し、下宿できる環境も整えた。「松木先生も人生をかけてくれています」と白鳥監督は語っていたが、地元開催でのインハイ初出場はなによりうれしいことだろう。
チームとして大切にしているのは実力に関係なく、それぞれの役割を果たす「一体感」。今大会の個人戦にはシングルスに阿部、ダブルスに古池/林が出場するのみだが、それでも学校対抗出場をつかんだ。
来年は再び学校対抗の出場枠は1校となる。伝統校の北科大に、今大会は学校対抗出場を逃したが個人戦では函館大谷よりも多くの選手が出場する駒大苫小牧もおり、北海道予選は熾烈。函館から全国、そして初勝利へ、まだまだ函館大谷卓球部の歴史はスタートしたばかりだ。
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