8月8日より北海道で開催されるインターハイ卓球競技。開幕に先立ち、優勝戦線を展望していく。男子シングルスに続いては、女子シングルス。
今大会の女子シングルスは優勝候補の本命と呼べる選手が不在。さらに1月の全日本ジュニア3位・篠原夢空、昨年インハイ3位の由本楓羽(ともにリベルテ)が熾烈な大阪府予選で敗れてインハイ出場を逃す結果となり、サプライズのヒロイン誕生もあり得る。その中で第1シードとなっているのが昨年ベスト8の牧野里菜。バランスの取れた両ハンドドライブで2019年大会の出雲美空(現・サンリツ)に続く遊学館からのインハイ優勝を狙う。
四天王寺とリベルテが激しい火花を散らす、日本一の激戦区・大阪からは5名が出場。四天王寺からは藤田知子・青木咲智・原芽衣、リベルテからは司千莉・上澤杏音が出場権をつかんだが、この5名はいずれも上位争いに絡んでくるだろう。リベルテは昨年の赤江夏星(現・デンソー)に続くシングルスタイトル獲得で学校対抗出場を逃した鬱憤を晴らしたいところだ。
四天王寺・青木も含め、今大会は1年生に有望株が揃っているのも注目ポイント。中でも昨年の全中女王・面手凛は一気に優勝を狙えるだけのポテンシャルがある。その他、全日本ジュニアベスト8で今大会の第2シード・山室早矢、開催地の北海道から出場の松元菜音、桜丘の留学生・田旻一らが上位をうかがう。
昨年ベスト16に入った東川羽菜、坂﨑愛華、栗山優菜はステップアップしてさらに上を狙いたいところ。全日本ジュニアベスト16の桧山夏望はチームメイトの岩木仁香、島村果怜も上位候補。首藤成美、今枝愛美、阿久根みこ、岡るる、野川春華、村松愛菜(富田)ら強豪校のエースたちも存在感を見せたい。学校対抗不出場組では吉田一葉、狩野琴春(埼玉栄)の奮起に期待。
ツイート