男子学校対抗で、昨年に続いてベスト4に進出した育英。昨年はレギュラー4名のうち、エース青山貴洋(現・中央大)をはじめ3人が3年生。世界ユース・U-15代表のスーパールーキー、谷本拓海が入学したとはいえ、2大会連続での3位入賞は地力がなければできない。
センスとパワーを兼ね備えた左腕・谷本は、試合運びにはまだ不安定な部分を残すが、実力はすでにトップクラス。準決勝の明豊戦2番でも植木大陽を下し、チームに1点をもたらした。迷いなく振り抜く両ハンドのカウンターは、低く鋭い弧線で相手コートを駆け抜けていく。
主将の右ペンドライブ型・高橋慶太は、飽くなき闘争心でチームを引っ張った。明豊戦ラストでは、高橋拓己の縦回転サービスの変化に苦しみ、悔しい敗戦を喫したが、高橋の単複での活躍なくしては、チームの3位入賞はなかっただろう。最後のインターハイ、シングルスでも気迫のプレーが見たい。
そして準決勝では、3年生の二井原有真と2年生の武智颯汰のプレーも光っていた。二井原は切れ味鋭い両ハンドドライブを、ストレートをうまく使いながら相手コートに打ち込み、明豊戦でも4番で勝利。左腕のファイター武智は、猛烈なフォアカウンターの連打で、明豊のエース木塚陽斗から1ゲーム目をもぎ取った。
彼らの成長が、育英が地力をつけたことの証明。シングルスでの活躍にも期待したい。
左腕・武智のファイトはすごい。振り始めたら止まらないフォアの連打を見せた
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