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【PICK UP】『ラザンター C45』/緑の沼にとことんハマる?! 「12枚目のラザンター」

<卓球王国2023年12月号より>

 

緑の沼にとことんハマる?!

球持ち最高の「12枚目のラザンター」

 実に12枚目の新作である。今年(2023年)9月にアンドロから発売された『ラザンター C45』(以下『C45』)。『ラザンター』のシリーズ構成については、少し説明が必要かもしれない。

 「よりエネルギーロスの少ないラバー」を目指し、2017年に発売された『ラザンター』シリーズ。その時に発売された6種類の「初期型」と、より気泡が大きく、食い込みと反発の良い「エナジー・セル(EC)」スポンジを搭載した2019年以降の「後期型」に分けるとわかりやすい。

 後期型では、まず初期型と同じスピン重視のトップシートでスポンジをリニューアルした『R53』『R48R45』が順次リリースされた。続いてカウンターの安定性を高める、新しい粒形状の『C53』と『C48』が登場。そして『C45』の発売で、後期型の『R』と『C』もそれぞれ3種類のスポンジ硬度が揃ったことになる。

 ……やや説明が長くなってしまったが、果たして『C45』の最大の特長とは何か。アンドロジャパンの川合健太さんは「ひと言で表すならば、『最高級の球持ち』です」と力強く語る。

 「トップシートで回転をかけても、スポンジに食い込ませて回転をかけても、どちらでもしっかり回転がかかる。このふたつを高いレベルで両立させた『ラザンター』はC45』しかないと思っています。癖が少なく、様々な球質を繰り出せるので、初めて『ラザンター』を使う方や女性にもオススメです」(川合さん)

 実際に打ってみると、『C45』のグリップ力の強いトップシートは、同じスポンジ硬度の『R45』と比べても打球感は硬め。『C53』や『C48』だとかなりのハードヒッターでないと使いこなせないが、この『C45』は軽快な金属音を放ちつつ、カウンターや台上技術の安定性が抜群だ。回転のかかるトップシートと、食い込むスポンジが絶妙なバランスで噛み合い、飛ばしたい方向にボールを飛ばしていける。

 発売後の反響も上々で、特に「バックに安定感を求める人に最適」という声が多いとのこと。ドライブで強く回転をかけたり、ブロックで伸ばしたりと多彩なボールが出せそうだ。

 使いこなす快感を知ったら抜け出せない『ラザンター』の魔力。C45』の登場でさらに深みを増す「緑の沼」に、とことんハマるのも悪くない?

円柱+台形の粒形状『カウンタースピンダンパー』が、カウンターの安定性を生み出す

アンドロ

ラザンター C45

●UMテンション系裏ソフトラバー ●7,920(税込)

厚さ:ULTRAMAX2.0㎜ スポンジ硬度:45°

㈱アンドロジャパン:0359049114

 https://www.andro.jp

 

photo >> Yoshinori Eto

text >> Taro Yanagisawa