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【PICK UP】ニッタク・ファスタークG-1「厚くなっただけ……? 実はスゴい進化だった。 厚さMAX、破壊力もMAXだ」

<卓球王国2021年9月号より>

 

 

厚くなっただけ……?

実はスゴい進化だった。

厚さMAX、破壊力もMAXだ

 

 

 スピードグルーの禁止からおよそ2年が経ち、スピン系テンション裏ソフトがブームを巻き起こしていた2010年6月。1枚のメガヒットラバーが世に放たれた。幅広いレベルの選手に支持され、今も不動の人気を誇るニッタクの『ファスタークG-1』だ。

 そして『G-1』発売から11年。2021年7月1日、ニッタクから新たに『ファスタークG-1 MAX』が発売され、話題を集めている。最新技術を駆使した進化版かと思いきや……スポンジの厚みが変わっただけ。少々拍子抜けしたが、間違いなく最新の技術が可能にした一枚だ。

 ラバーはトップシートとスポンジ、接着層(接着剤の厚み)を合わせた厚さが「4㎜以内」とルールで定められている。メーカーとしては、スポンジが最も厚い「特厚」はできるだけこの4㎜に近い厚さで出したいのだが、以前はスポンジをスライスする機械の精度にも限界があり、接着層も考慮すると、実際は4㎜より余裕を持たせて製造していた。

 「以前から『G-1』に対しては、『もう少し厚いスポンジのものがほしい』という声が毎年のように届いていました」。そう語るのはニッタク・企画開発部の松井潤一さんだ。

 「現在はスポンジをスライスする機械の精度も上がっており、より正確な厚みが出せるようになってきたので、もう少し厚いスポンジの『G-1』を発売することを決めました。『G-1』のトップシートは好きなのに、スポンジの厚みに満足できずに『G-1』から離れていた人には朗報だと思います。ハードヒッターの選手が使えば、より威力あるボールが出せる一枚です」(松井さん)。

 通常のラバーの場合は抜き打ちで厚さのチェックを行うが、この『G-1 MAX』はすべてのラバーを検品して厚さをチェック。接着層を含めても厚さが4㎜を超えないよう、厳しく管理しており、ユーザーも安心だ。

 専門店からの注文も順調に入っているという『G-1 MAX』。見た目にはわずかな厚みの違いでも、打てば威力の違いを体感できるだろう。ユーザーの声に応え、検品の手間をかけてでも『G-1 MAX』の発売を決めたニッタク。もちろんお値段は据え置き。その意気や良し、である。

 

スポンジは見た目にもかなり厚く感じるが、すべて検品済み。トップシートは変更なし

 

 

 

ニッタク

ファスタークG-1

●スピン系テンション裏ソフト

●¥6,600(税込)

●厚さ:MAX(21.7月発売)・特厚・厚・中

●日本卓球㈱ お客様相談室

 0120・82・0911 (フリーダイアル)

https://www.nittaku.com

 

photo >> Yoshinori Eto

text >> Taro Yanagisawa