8月4日から行われたWTTチャンピオンズ横浜も9日夜にフィナーレの男子シングルス決勝を迎え、ディフェンディングチャンピオンの張本智和(日本)とチウ・ダン(ドイツ)、篠塚大登(日本)といった強豪を破って勝ち上がってきた20歳の呉晙誠(韓国)との対決になった。
張本は1ゲーム目こそ、呉晙誠の台からやや距離を取った両ハンド攻撃にリズムを崩されて落としたが、2ゲーム目からすばやく対応。両ハンドの高速ラリーで張本がコース取りとスピード、そして球威で上回ると4ゲームを連取。前回大会に続いて優勝を手にし、地元開催のチャンピオンズで2連覇を達成した。
先に女子シングルスで優勝を決めていた妹の美和と合わせて兄妹で同じ大会のWTTチャンピオンズを制覇。これはチャンピオンズ史上初の快挙で、張本兄妹がまた新たな記録をつくった。

張本は2ゲーム目以降は高い集中力と高い精度のプレーを見せて2連覇に突き進んだ

決勝では敗れたが、今大会の呉晙誠のプレーからは潜在能力の高さとここからさらに強くなる予感を感じた
張本智和のコメント
「本当に嬉しいです。1人で優勝するよりも、(妹の美和と)2人で掴み取った優勝は2倍、3倍以上の嬉しさがあります。決勝の1ゲーム目は『勝ちたい』という気持ちが先走ってしまい、一球ごとの技術の精密さを欠いてしまいました。そのため、2ゲーム目以降は『勝ちたい』ではなく『プレー』にしっかり焦点を当て、準決勝までのように『一球一球に集中する』気持ちで戦えば逆転できると考えました。
松島(輝空)選手との準決勝は、今日のベスト4の顔ぶれを見ても『あの試合で優勝が決まった』と言っても過言ではないほど重要だったと思っています。その難易度の高さや勝利後の喜びは彼からしか得られないものであり、中国選手やF.ルブラン選手、林昀儒(リン・ユンジュ)選手に勝つのと同等、あるいはそれ以上のきつさでした。
むしろ勝ったからこそ、彼の凄さを知った気がします。負けた時なら『相手の調子が良かった』『思い切って来られた』と言い訳もできますが、ぼく自身が100%に仕上げて臨んだ上での接戦だったからこそ、逆に次回対戦する時の恐ろしさ(脅威)を感じています」
●男子決勝
張本智和[日本]4(7-11、11-7、11-4、11-8、11-7)1 呉晙誠[韓国]

優勝を決めて、ベンチでともに戦った岸川聖也監督と喜びの抱擁

優勝後のパフォーマンスは野球のバットを振り抜くスイング。地元仙台育英高の甲子園に向けたエールだという
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