昨日から今日にかけ、東京・北区赤羽体育館にてアジア競技大会・卓球競技代表候補選手選考会が行われ、候補選手が内定した。3月に行われたLION CUP TOP32で優勝した張本智和（IMG）、早田ひな（日本生命）はすでに代表に内定済み。今回の選考会で団体戦にエントリーする男女各4名が内定し、選考会優勝者にはシングルスへの出場権が与えられた。試合の結果は下記のとおり。
【男子】
グループA順位：①戸上隼輔（明治大／3勝0敗）②及川瑞基（木下グループ／1勝2敗）③吉山僚一（愛工大名電高／1勝2敗）④曽根翔（愛知工業大／1勝2敗）
グループB順位：①吉村真晴（愛知ダイハツ／3勝0敗）②松下大星（クローバー歯科カスピッズ／2勝1敗）③横谷晟（愛知工業大／1勝2敗）④有延大夢（琉球アスティーダ／棄権）
●決勝
吉村真晴 -9、９、7、4、-12、-11、7 戸上隼輔
男子は吉村が全日本王者の戸上をフルゲームで下して優勝。1ゲームを先行された吉村だが、2ゲーム目以降は打ち合いで強さを見せ、短いボールもフォアフリックで次々に狙い打って逆転。5ゲーム目には10-8でマッチポイントを握る。しかし、戸上がこれをしのぐと、6ゲーム目もジュースで奪って最終ゲームへ。最終ゲームは戸上が5-2でチェンジエンドも、吉村がフォアサイドから出すサービスで流れを引き寄せ、最後は5-7から6点連取で逆転勝利を収めた。
決勝に進んだ吉村、戸上のほか、グループリーグで2位となった及川瑞基、松下大星が代表に内定した。
【女子】
グループA順位：①木原美悠（JOCエリートアカデミー/星槎／3勝0敗）②伊藤美誠（スターツ／2勝1敗）③橋本帆乃香（ミキハウス／1勝2敗）④加藤美憂（吉祥寺卓球倶楽部／0勝3敗）
グループB順位：①平野美宇（木下グループ／3勝0敗）②佐藤瞳（ミキハウス／2勝1敗）③石川佳純（全農／1勝2敗）④南波侑里香（個人／0勝3敗）
●決勝
平野美宇 6、8、9、1 木原美悠
女子の決勝に進んだのは、伊藤美誠を破った木原美悠と、石川佳純、佐藤瞳に勝利した平野美宇。ここ数年、木原に連敗中の平野だったが、今日の試合では会心のプレーを披露。木原のバックストレートへの連打にもしっかり食らいつき、厳しいコースへ両ハンドドライブを打ち込んで快勝。ベンチには中澤鋭コーチが入り、高校1年生で全日本を制したタッグが復活、木下グループへ移籍後初の試合で最高のスタートを切った。
木原は伊藤との両ハンドの打ち合いを制したが、決勝ではやや攻め急いだ感があり、シングルス代表を逃した。平野、木原のほか、伊藤、佐藤が団体戦のメンバーに内定となった。
男女ダブルス、混合ダブルスのペアリングは代表に内定した選手の中から強化本部が決定。アジア競技大会は9月10～25日に中国・杭州で行われる。
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