10月27日から、フランス・モンペリエで6日間にわたって行われた男女シングルスのトーナメント「WTTチャンピオンズ モンペリエ2026」。最終日の11月1日には、準決勝と決勝が行われ、大会は幕を閉じた。(写真:WTT)
男子シングルスでは、韓国のエース・張禹珍(韓国/世界ランキング10位)が躍動した。準決勝ではカルデラノ(ブラジル/世界ランキング7位)にギリギリの勝負で競り勝ち、決勝ではスウェーデンのスター・モーレゴード(世界ランキング4位)を破って勝ち上がってきた伏兵のフランチスカ(ドイツ/世界ランキング18位)にゲームカウント1-3から逆転勝利。
準決勝・決勝のすべての試合がいずれもゲームカウント4-3となる大混戦を制し、自身初のWTTチャンピオンズタイトルを獲得した張禹珍。アジア人として、ややアウェー感もあったであろうヨーロッパの地で自らのプレーを貫き通し、モンペリエの観衆から最後には万雷の拍手を浴びた31歳のベテランが、今大会の主役となった。
●男子シングルス準決勝
張禹珍(韓国) 8、-8、-7、7、12、-9、12 カルデラノ(ブラジル)
フランチスカ(ドイツ) 5、-9、10、-6、10、-10、6 モーレゴード(スウェーデン)
●男子シングルス決勝
張禹珍(韓国) -3、7、-7、-9、9、8、8 フランチスカ(ドイツ)

強靭なフィジカルと世界最高峰のフォアハンド技術を武器に優勝を勝ち取った張禹珍

優勝を決めた瞬間、張禹珍は「信じられない」といった様子でコートに倒れ込んだ

決勝では優勝まであと一歩と迫っていたフランチスカだったが、無念の逆転負け。しかし、今大会の活躍は見事だった

優勝が期待されたモーレゴード(左)だったが、準決勝でフランチスカに激闘の末に敗れ、失意を隠せず

張禹珍との大接戦となった準決勝で惜しくも敗れたカルデラノ。しかし、そのダイナミックなプレーは観衆を魅了した
一方、女子は孫穎莎(中国/世界ランキング2位)が6月の「USスマッシュ」以来となる、WTT上位大会のシングルス優勝。アジア競技大会、アジア選手権を含め、ここしばらくは故障や体調不良などでパフォーマンスが低下していたが、準決勝で王芸迪を4-3で振り切ると、決勝は危なげないプレーで蒯曼に完勝。準々決勝では日本の早田ひなに、あわや初の敗戦というところまで追い詰められたものの、終わってみればやはりクイーン・孫穎莎は強かった。
●女子シングルス準決勝
蒯曼(中国) 11、5、-8、6、-6、9 陳熠(中国)
孫穎莎(中国) 11、9、10、-9、-8、-12、2 王芸迪(中国)
●女子シングルス決勝
孫穎莎(中国) -8、7、3、9、6 蒯曼(中国)

まだ完全に本調子とはいかない様子の孫穎莎だが、要所を締める力はさすが。久々の優勝を勝ち取った

準決勝では陳熠を落ち着いて退けた蒯曼だったが、決勝では孫穎莎に完敗だった

準決勝敗退となったものの、今大会では王曼昱と佐藤瞳を破る活躍を見せ、今後の成長を予感させた陳熠

気を吐いた29歳の王芸迪。準決勝では孫穎莎に対してゲームカウント0-3から追いついたが、最後は振り切られた
11月3日からは、ドイツで「WTTチャンピオンズ フランクフルト」が開幕。日本勢では、男子は松島輝空・張本智和・戸上隼輔・篠塚大登、女子は張本美和・早田ひな・佐藤瞳・大藤沙月が参加する。連戦となる選手には本当にタフな日程だが、好試合に期待したい。
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