樊振東(中国)と林昀儒(チャイニーズタイペイ)の試合に続いて行われた男子準決勝第2試合はこちらもフルゲームにもつれる激戦に。馬龍(中国)がオフチャロフ(ドイツ)に打ち勝って、史上初の連覇まであと1勝に迫った。
●男子シングルス準決勝
馬龍(中国) 11、8、-9、-9、7、-5、9 オフチャロフ(ドイツ)
試合序盤は打ち合いで圧倒的な強さを見せて勝ち上がってきたオフチャロフに対し、馬龍がブロックやカウンターで相手のペースに持ち込ませず2ゲームを連取。しかし3ゲーム目はオフチャロフがうまく馬龍のフォアを突いて得点し、打ち合いでも本来の強さを見せつけ始める。4ゲーム目、馬龍が8-5とリードもオフチャロフが5本連取で逆転すると、このゲームも奪ってカウントをタイに戻した。
第5ゲームは中盤まで点差が離れずに進んだが、馬龍がサービスエースやうまく逆を突いての攻撃にしぶとい連打で得点を奪い、決勝進出に王手をかける。しかし、この試合の馬龍はなかなかペースをつかみきれない。6ゲーム目はスタートで5本連取を許すなど、オフチャロフが攻め込む展開が続き、11-5と大差でオフチャロフがゲームを奪取。準決勝第1試合に続き、この試合も勝負の行方は最終ゲームにゆだねられることとなった。
第7ゲームは3-3から馬龍が3球目フォアドライブで2本連続得点。ネットインなどもあって8-4までリードを広げたが、オフチャロフも食らいつき8-6。しかし、気合いのフォアドライブ連打で馬龍が次の1本を奪って9-7、さらに次もオフチャロフの捨て身のフリック強打をなんとか返球して10-7、ついにマッチポイントを握る。ここから2点を奪われたが、最後は激しい打ち合いを馬龍が制し、2大会連続の決勝進出を決めた。
何とか決勝進出を決めた馬龍、ここぞの勝負強さはさすがだが、フォアドライブ連打に以前のような迫力がなく、フォアを突かれて苦しむなど動きにも重さが感じられる。準決勝でもところどころで精細を欠いたプレーが目立った。決勝の相手は後輩の樊振東だが、男子史上初の連覇へ向けてどのようなプレーを見せるか。
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