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世界卓球2026

エースの仕事、2点取りの張本智和。「本当にうれしいけど、今のチームは金を目指せる」

半ば「エキシビションマッチ」のステージ1Bとは、やはり気合いの入り方が違った。5日前に敗れたドイツにリベンジを果たし、メダルを確定させた日本男子。

19歳の松島輝空、22歳の張本智和、24歳の戸上隼輔が出場し、平均年齢は22歳を切る日本に対し、ドイツは一番若いチウ・ダンでも29歳。平均年齢は31歳を超え、日本とは10歳近い差がある。

試合の出足から、全力で襲いかかるようにプレーした張本や松島に対し、チウ・ダンやドゥダは終始守勢に回った。序盤からハードな戦いが続く試合方式が、ここに来て日本に有利に働いたと言えるかもしれない。

出足から相手に襲いかかるような、気迫満点のプレーを見せた張本

試合後のミックスゾーンで、開口一番「本当にうれしいですね、前回獲れなかったので。成都大会以来のメダル獲得はうれしいです」と語った張本。しかし、すぐにこう言葉を繋いだ。

「成都大会は銅メダルでもちろん満足してましたけど、今のチームは金を目指せるチーム。うれしいけど、通過点であることには変わりないし、次の試合ではより良いメダルに変えていくだけ。メダルを獲ることと同じくらい、メダルの色を変えるのも大事なことだと思う。メダルマッチと同じ気持ちで次も戦いたい」(張本)

チームの勝利を決め、ベンチの岸川聖也監督と抱き合う張本

出足から完璧なプレーを見せたことについては、「今日は本当にそれだけの準備をしたから、それだけのプレーができたというだけ」と張本は語る。「昨日までの調整の仕方とは、気持ちの入れ方が練習と試合ぐらい違っていた」。

これまでは試合中に顔をしかめるしぐさや、いらだちを露わにするシーンが目立ったが、このドイツ戦ではほぼなく、少し表情にのぞいたとしても「秒」で切り替えられていた。そのメンタルコントロールは、さすが歴戦の勇者と言うべきだろう。

3番では戸上隼輔が敗れ、ストレートでの勝利とはいかなかったが、「これでちょうどみんなトーナメントでは1本ずつ落とした。ぼくもベルギー戦が終わったあとはケロッとしていたし、昨日は松島もケロッとしていたので、(戸上も)ケロッとして大丈夫だと思います」と張本。チームも一気に上昇気流に乗り、明後日の準決勝へと挑む。

チウ・ダンにリベンジして、ベンチで笑顔を見せた松島。準決勝でもまた、この笑顔を!

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