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世界卓球2021

【世界卓球】カラーラバーに『サイバーシェイプ』、最年長に新星、星型メダル…大会初日の小ネタ集

 大会初日を終えた世界選手権ヒューストン大会。男女シングルス1回戦には上位ランカーも続々登場しているが、その中から小ネタをいくつかピックアップ。

 

 まずは10月1日から使用が再開されたカラーラバー。カラーラバーを多くリリースしているヨーロッパメーカーの契約選手も数多く出場している、初日の試合をざっと見た感じだと、まだそこまで使用者は多くない。ただ、アルナ(ナイジェリア)はグリーン、P.ゾルヤ(ドイツ)はパープルと、カラーラバーを使用して今大会に挑んだ世界トップ選手もちらほら。カラーラバーをラインナップするラバーの種類自体が増えれば、今後使用者も増加していくのかもしれない。

グリーン使用のアルナ。おそらくドイツメーカー・GEWOのラバー

ヨーラ契約選手のゾルヤはパープル

 

 また、独自の形状で話題を集めているスティガの新ブレード『サイバーシェイプ』。すでにスティガ契約選手のモーレゴード(スウェーデン)が使用しており、このラケットで今大会にも挑んでいるのだが、やはりみなその形状が気になるようで、モーレゴードの試合しているコートのそばを通りかかると、足を止める選手も多かった。モーレゴードの他、同じスウェーデンのJon.パーソンもこのラケットを手に世界選手権に出場している。

この形はやっぱり気になる!?

モーレゴードの兄貴分・Jon.パーソンも使用

 

 今大会の最年長出場者は男子が45歳のカラカセビッチ(セルビア)、女子が58歳の倪夏蓮(ルクセンブルク)。両選手ともシングルス1回戦に登場となったが、明暗を分ける結果となった。カラカセビッチは同じ東欧、さらにバックのセンス◎と共通点の多いヨルジッチ(スロベニア)と対戦したが、ヨルジッチの打球点の早さについていけず完敗。老練なバックで先手を奪っても、ヨルジッチに高い打球点から叩き返される展開が続いた。

カラカセビッチ師匠もヨルジッチには敵わず

 

 一方、今大会の直前にスロベニアで行われたWTTでは中国代表の王芸迪を下して決勝に進んだ倪夏蓮は貫禄の勝利。1回戦の相手はアンチスピンラバーを貼り、反転攻守が武器のロウレンティ(イタリア)だったが、百戦錬磨の粒高攻守で「異質対決」に完勝を収めた。倪夏蓮はマルコバビッチ(クロアチア)との2回戦に勝利すると、WTTに続いて王芸迪と対戦となる可能性が高い。プレッシャーのかかる王芸迪に対し、倪夏蓮がどんなプレーを見せてくれるのか注目だ。

ロウレンティを手玉に取った倪夏蓮

こちらがロウレンティ。黒のラバーがアンチ

 韓国男子が続々と姿を消す中、韓国女子期待の17歳・申裕斌は1回戦でポテンシャルの高さを見せつけた。初戦の相手は意外性もある世界ランキング33位の蘇慧音(香港)。注目カードのひとつであったが、ボールタッチの良さを生かしたラリーでの安定感、咄嗟の場面でのコースや緩急の選択で申裕斌が圧倒。終盤は蘇慧音も諦めたような笑みを浮かべるほどの試合展開で2回戦へと駒を進めた。申裕斌は2回戦でデヌッテ(ルクセンブルク)に勝利すると、陳夢(中国)と対戦することになりそうだが、女王にどんな試合を見せてくれるのか。

メインアリーナでのプレーにも臆せず、躍動した申裕斌

笑顔の完勝だった

 

 今大会の注目のひとつは、劇場のようなレイアウトのメインアリーナ。ここでは初日からアメリカ代表選手を中心に試合が行われている。大会初日、平日ということもあってか、空席がだいぶ目立ったが、大会終盤のチケットは完売しているとの情報もある。スポーツ大国アメリカで開催される、初の世界選手権。どんなフィナーレを迎えるのか。

1台のみが置かれた劇場チックなメインアリーナ

ちなみに今大会はメダルも星型です

 

 また、メイン、サブアリーナとも、センターコートにはボールボーイ、ボールガールがいるのだが、だいぶリラックスしている。地元在住の中国系の子どもたちなのだが、他の大会のボールボーイ、ボールガールと比べても年齢がだいぶ低く感じられ、試合中もあっちを見たり、こっちを見たり。日本選手が試合を行う第2コートでも彼ら、彼女らがお仕事をしているので、中継でもたまにチェックしてみてください。

試合中もこんな感じでリラックス。彼らの奮闘もご覧ください

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