●女子ダブルス1回戦
早田ひな/伊藤美誠 4、10、5 ミゴ/ザリフ(フランス)
ベスト32が決定する女子ダブルス1回戦、前回準優勝の早田/伊藤ペアがフランスのミゴ/ザリフと対戦。「本当に久々の『みまひな』の感じで、身長差とかも懐かしい感じで試合に入りました」という試合後の早田のコメントどおり、ふたりがペアを組むのは19年ブダペスト大会以来。「本当に、世界選手権からまた世界選手権に来た感じですね」(早田)。
堅実なレシーブを見せたフランスペアに対し、2ゲーム目こそ競った早田/伊藤だが、ラリーになれば相手に押し込まれても跳ね返す力がある。ラリーを続ければ続けるほど、早田/伊藤の得点率が上がっていくという感じがした。伊藤も早田も、中陣に下げられた時の動きの幅や攻撃力は、前回のブダペスト大会の時より大きくアップしている。
「(大きく振られても)しっかり飛びつけるようになっているし、飛びついたうえでパワーも出せるようになっている。お互い、追い込まれてもパワーや回転、緩急でうまく得点できたかなと思います」(早田)。
一方、伊藤は試合後に「5ゲームズマッチだったし、しっかり力を出し切れたかというとそうでもないですけど、調節や調整はしっかりできていた」とコメント。前回は7ゲームズマッチだったので、あっという間という感じでしたけど、だからこそ1ゲーム目からしっかり良い状態で入りたいし、何より楽しむことを大切にしていきたい」(伊藤)。
試合前の練習場でふたりのプレーを見る機会があったが、ボールを打つ時の集中力と、ラリー間の笑顔、その「緩急」の切り替えが印象的だった。ベンチに入る石田大輔コーチが「コーチとしては本当にやることがないくらい。常に自分たちで考えてプレーできる」と太鼓判を押す「みまひなペア」。今大会も快進撃を見せてくれそうだ。
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