卓球王国 2022年5月20日 発売 vol.302
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世界卓球2021

【世界卓球】女子ダブルス決勝、伊藤/早田は悔しい準優勝。孫穎莎/王曼昱が連覇達成

●女子ダブルス決勝

孫穎莎/王曼昱(中国) 9、7、8 伊藤美誠/早田ひな

 

 大会最終日を迎えた世界選手権個人戦、最初に行われた女子ダブルス決勝に登場した伊藤/早田。孫穎莎/王曼昱に2年前のリベンジを果たして優勝を勝ち取りたいところだったが、2大会連続の銀メダルで大会を終えた。

 1ゲーム目はラリーでもしっかりと動いてボールに食らいつき、伊藤もサービスエースを奪うなど、好スタートを切ったが9点で中国ペアが奪取。しかし、2ゲーム目に入ると中国ペアはレシーブからチキータを連発し、次々に先手を奪っていく。ラリーになれば伊藤にとってのバックサイド、早田にとってのフォアサイドへボールを集め、2人を1箇所に動かして攻略。伊藤/早田も必死にボールを追って返球するが、徐々に得点が遠くなっていった。3ゲーム目も明確な得点パターンを見い出せない中、8点で落としゲームセット。無念のストレート負けとなった。

懸命にボールを追ったが、何本でも打ち返してくる中国ペアに及ばず

 

 女子ダブルス2連覇を達成した孫穎莎/王曼昱は見事なプレーだった。レシーブではとにかくチキータで攻め込み、ラリーでのコース取りなどの戦術も徹底。どれだけ良いボールを打ち込まれても、さらに厳しく、さらに威力あるボールで「倍返し」のような返球を続け、伊藤/早田に反撃の糸口を与えなかった。

攻守にわたって隙のないプレーを見せた

同一ペアでの女子ダブルス連覇は2009・2011・2013大会3連覇の郭躍/李暁霞以来

 

 試合後の会場インタビューでは、目にうっすらと涙が浮かんでいるように見えた伊藤と早田。ともに「1ゲーム目が勝負だった」と振り返った。

 「終わってみるとすごく早かった。1ゲーム目はじっくりできていたんですけど、2ゲーム目から少し早い展開だったとすごく感じています。本当にあっという間に終わってしまった感じでした」(伊藤)

 「本当に1ゲーム目が勝負でした。うまく自分たちのペースで、ミスをしても良い形で試合が進んでいたんですけど、2、3ゲーム目はコースをずらされたり、自分たちが打つコースを読まれてしまった」(早田)

 早田は張本智和との混合ダブルスに続く銀メダル。今大会の日本代表の中では唯一の複数メダル獲得となったが、2人のパートナーへの感謝とリベンジの思いも口にした。

 「合宿から伊藤選手、張本選手と一緒に頑張ってきて、たくさんの方々に支えられてここまでやってこれた。周りの方々に感謝したいですし、次は金メダルをお見せできるように、もっと頑張っていきたい」(早田)

敗れたが2大会連続の銀メダルは堂々たる成績。次こそは頂点だ