卓球王国 2022年1月21日 発売 vol.298
バックナンバー 定期購読のお申し込み
世界卓球2021

【世界卓球】張本/早田、パートナーへの信頼感が手繰り寄せたメダル

今大会は大会の模様をなかなか速報でアップできず、申し訳ありません。朝の試合開始から、最終試合の女子シングルス準々決勝が23時45分に終わるまで、ひたすら試合が続くハードスケジュール。今回は少数精鋭(?)の王国取材班も撮影と取材に奔走しています。まずは混合ダブルスの詳報をお伝えします!

●混合ダブルス準々決勝
張本智和/早田ひな 5、2、-7、9 グナナセカラン/バトラ(インド)
林高遠/リリー・チャン(中国/アメリカ) 9、−9、7、7 ルベッソン/ユエン・ジアナン(フランス)
林昀儒/鄭怡静(チャイニーズタイペイ) 7、7、−7、6 何釣傑/李皓晴(香港)
王楚欽/孫穎莎(中国) −6、6、2、8 ロブレス/シャオ・マリア(スペイン)

★準決勝の対戦カード
張本智和/早田ひな vs. 林高遠/リリー・チャン
林昀儒/鄭怡静 vs. 王楚欽/孫穎莎

日本チームの先陣を切って、混合ダブルス準々決勝に登場した張本/早田。対戦相手のバトラはバック面に粒高を貼る異質型で、張本/早田は早田を指導する石田大輔コーチに同じラケット・粒高で「仮想訓練」をしてもらい、特にバトラのレシーブの球質に慣れることに務めた。

いざ試合が始まれば、カウンターのうまいグナナセカランでも張本のボールの球威に押され、容易にはカウンターできず。カウンターしたボールも中・後陣から早田がしっかり引き返す。「男子のグナナセカラン選手はカウンターがうまいので、(バトラの粒高のボールを)ツッツキで返すか、ループをするかという判断が大事だった」と試合後の早田のコメント。早田がすばやい飛びつきで男子選手のボールもしっかりカバーしてくれるので、張本は安心してプレーできていた。

張本のパワードライブがインドペアを粉砕!

今大会、「最後まで絶好調になることはない。何とかしのいでいくしかない」と苦しい心境を吐露していた張本。その張本に対し、早田は「どの選手にも苦しい時期があるし、必死にもがいて何をしてもうまくいかない時期もある。いろいろある中で、その時にできることをやればいい」と常に伝えているという。

「張本選手はすごく素直な心を持った選手。今日もバトラの粒高をどう攻めるか、言ったことをしっかり実行してくれるし、信頼してもらえるのはすごくうれしい。そういう話し合いというのはミックスではすごく大事で、ここ1本というところで「この人になら任せられる」という差になると思います」(早田)

ダブルスとしての経験は浅いが、高い攻撃力に安定性が加わりつつある張本/早田。準決勝の国際ペアに対しては、会場の雰囲気もアウェーになることが予想されるが、「中国オープンで中国ペアと対戦したこともあるし、アウェーには慣れている」と張本。ぜひ明日夜の決勝に進出し、金メダルをつかみ取ってほしい。

バトラの粒高ボールで日本ペアを揺さぶりたかったインドペアだが、通用しなかった