世界選手権は大会3日目が終了し、男女シングルスのベスト16が出そろった。男子の3回戦の結果は下記のとおり。
●男子シングルス3回戦
樊振東(中国) 6、8、9、9 ルベッソン(フランス)
王楚欽(中国) 7、10、5、4 戸上隼輔
黄鎮廷(香港) 8、10、6、-3、7 Da.ハベソーン(オーストリア)
林高遠(中国) 3、7、6、6 プツァル(クロアチア)
梁靖崑(中国) 8、9、-3、9、6 ドゥダ(ドイツ)
ピッチフォード(イングランド) -11、11、7、7、-7、9 グルーツ(デンマーク)
ヨルジッチ(スロベニア) 12、7、-7、6、-4、5 スカチコフ(ロシア)
カルデラノ(ブラジル) 6、8、-6、-8、7、-7、5 ニュイティンク(ベルギー)
林鐘勲(韓国) 9、8、-8、5、-6、-8、11 林ユン儒(チャイニーズタイペイ)
モーレゴード(スウェーデン) -3、7、8、6、-9、-10、11 フランチスカ(ドイツ)
アルナ(ナイジェリア) 9、-7、-13、3、-4、9、7 グナナセカラン(インド)
K.カールソン(スウェーデン) -5、10、7、8、-7、3 カシン(フランス)
ボル(ドイツ) 4、7、5、5 パン・ユーエン(シンガポール)
ワン・ヤン(スロバキア) -7、-11、9、7、9、9 ゴーズィ(フランス)
ジャー(アメリカ) 7、-6、-11、7、9、6 アレグロ(ベルギー)
フィルス(ドイツ) 3、7、4、9 ディヤス(ポーランド)
中国勢は2回戦でボルに敗れた周啓豪を除く4選手がベスト16に進出。しかし、全員がトーナメントの左半分に集まっており、樊振東と王楚欽がベスト8入りをかけて戦い、勝者は準決勝進出をかけて林高遠と、さらに決勝進出をかけて梁靖崑と対戦する可能性もある。
第4シードの林昀儒が林鐘勲に敗れたことはすでにお伝えしたが、このブロックではモーレゴードも快進撃を見せている。2回戦で荘智淵(タイペイ)を破ったのに続き、3回戦ではフランチスカを撃破。モーレゴードはゲームカウント3-2から追いつかれ、最終ゲームも8-5とリードしたが5本連取を許して後がなくなる。しかしジュースに持ち込んで最後は勝利をあげた。4回戦では林鐘勲との対戦となるが、勢いに乗る両者の対戦は注目だ。
アルナは前陣で堅い両ハンドのグナナセカランと対戦。得意のフォアを打たせてもらえない展開が続いたが、バックプッシュをうまく使いながら、我慢のプレーでフルゲームで辛勝。勝利後はスタンドから声援を送ってくれたアフリカ系の観客に謎のパフォーマンス(下写真)で応えた。
また、3回戦ではゴーズィがカットのワン・ヤンに敗戦。2ゲームを先取したゴーズィだったが、3ゲーム目以降はワン・ヤンのナックルカットにつかまり、フォアの引き合いでもペースを乱されて逆転負けを喫した。ワン・ヤンは前回の2019年大会ベスト8決定戦でゴーズィと対戦し、ストレートで敗れていたが、見事にリベンジを達成。ベスト8をかけた4回戦ではカット打ちの名手・ボルに挑む。
1回戦で前回3位の安宰賢(韓国)を下したジャーは、2回戦でもガチーナ(クロアチア)に勝利し、3回戦も突破。地元開催の世界選手権でベスト16入りを果たしている。次の対戦相手はカットと攻撃を織り交ぜたプレーの難敵・フィルスだが、どこに攻略の糸口を見出すか。
ちなみに、本日のトリを飾ったのは欧州の皇帝・ボル。タイムテーブルが1時間以上も遅れ、23時頃の試合開始となったが、たくさんの観客が残り「ティーモ・ボール!」の大声援が飛ぶ中、ストレートで3回戦突破を決めた。だいぶ遅い時間の試合終了にも関わらず、サイン、記念撮影を求める多くのファンに笑顔で対応するなど、振る舞いも「さすがボル様」だった。
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