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世界卓球2026

中国男子、復活の兆し。準々決勝で韓国との大一番に完勝し、連覇継続へ一歩前進

 世界卓球(団体戦)2026ロンドン大会、男子準々決勝第3試合。予選リーグで苦杯をなめさせられた韓国に対し、中国が気迫のリベンジを成し遂げた。(写真:レミー・グロス)

●男子準々決勝 第3試合
〈中国 3-0 韓国〉
◯王楚欽 11-9,11-1,8-11,7-11,11-7 呉晙誠
◯林詩棟 11-3,13-11,11-8 張禹珍
◯梁靖崑 11-7,11-5,15-13 安宰賢

 中国は予選リーグの韓国戦では出場しなかった王楚欽が先陣を切る。韓国はこの大会好調の呉晙誠をぶつけた。立ち上がりは非常に緊張感の高い競り合いとなったが、1ゲーム目を9本で取った王楚欽が2ゲーム目は10-0までリードする無双状態に。ところが、ここから呉晙誠が猛反撃。勘の冴えた両ハンドカウンターを連発し、なんと2ゲームを立て続けに取り返した。最終5ゲーム目も呉晙誠に1-2とリードされたが、ギアを入れ直した王楚欽は5本連取で6-2と逆転。だが、呉晙誠も簡単にはあきらめない。ファインプレーで2点を取り返すと王楚欽がたまらずタイムアウト。そこから、王楚欽はタイムアウト明けの1本をサービスエースで取り、さらに8-4までリードを広げる。呉晙誠も食い下がり、7-9まで差を詰めたが、最後はプレーの質で上回った王楚欽が11-7でこの激戦を制した。

 2番は、予選リーグで韓国に決勝点を献上した林詩棟が登場。対する韓国は、予選リーグの中国戦は不出場だったエースの張禹珍がこれを迎え撃つ。林詩棟はいつになく序盤から大きな声を出し、躍動感あふれるプレーを展開。必殺の超高速バックハンドドライブも火を噴き、張禹珍を圧倒して1ゲーム目を先取した。2ゲーム目も林詩棟の猛攻は止まらない。これほどまでに気合の入った林詩棟は見たことがないというくらいのファイトを見せ、9-1とリード。しかし、ここから事態が急転する。5本を連取された林詩棟はタイムアウトを取るが、流れが変わらず。10-8のゲームポイントから2本を連取されてジュースに持ち込まれ、大ピンチを迎えたが、何とか踏ん張って13-11でこのゲームを死守した。3ゲーム目も序盤は張禹珍に押され気味だった林詩棟だが、徐々に盛り返すと勢いが再燃。最後は得意のバックハンドを鋭く振り切って3-0で勝負を決めた。

 3番は中国・梁靖崑と韓国・安宰賢のマッチアップ。梁靖崑は今大会ここまで2勝3敗で限界説も囁かれるほどの低調だったが、ここ一番の集中力はさすが。前陣での両ハンド快帯を主体とした粘り強いラリーや、力感あふれるループドライブ連打、狙いすました一撃カウンターなど、本来の「嫌らしい」プレーが随所に見られ、乗せると怖い安宰賢を3-0で完封した。

 強豪・韓国をストレートで粉砕。ここまでまるで、猫をかぶっていたかのような復活ぶりを見せた中国男子。「お遊びはここまでだ」という王皓監督の声が聞こえてくるような完勝で、準決勝へ名乗りを上げた。12連覇へ向けて、大本命がジワジワと出力を上げてきたようだ。

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