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世界卓球2022

高新区体育センターは準備万端。雰囲気はまるでオリンピック?

2022世界選手権成都大会(団体戦)の会場となる成都市高新区体育センターは、成都市の南の郊外にある。もともと2021年に行われる予定だった、大学生のスポーツの祭典『成都2021FISUワールドユニバーシティゲームズ』の会場として、2020年に完成したばかり。ユニバーシティゲームズは2023年に再延期されたが、世界選手権団体戦の会場として活用されることになった。

今大会の会場となる高新区体育センター

真新しい体育館のフロアはかなり照明の光が強く、東京オリンピックの時の東京体育館を思い出した。フロアに設置された卓球台は6台のみ。今回の世界選手権はサブアリーナはなく、すべての試合がメインアリーナのみで行われる。

メインフロアは卓球台6台を設置。大会後半は台数を減らしていく

まだ長旅の疲れが残る日本選手団。女子は各自での練習で、午前11時からのメインアリーナでの会場練習では、木原美悠が元気にボールを打ち合っていた。ドバイ経由のヨーロッパ選手やアフリカ選手は昨日の深夜に現地入りしたため、今日の会場練習はシンガポール経由の選手が中心。カルデラノ(ブラジル)やハン・イン(ドイツ)ら、日本からシンガポール経由で現地入りしたTリーグ組も元気だ。日本男子チームは練習会場で、夜19時からの練習で汗を流した。

会場で1時間、しっかり汗を流した木原美悠

練習でもカミソリドライブを炸裂させていた鄭怡静(チャイニーズタイペイ)

Tリーグを経て世界選手権に挑むカルデラノは、また少し痩せたようだ。南京での14年ユース五輪の頃を思い出した

ちなみに先月末から成都で集合訓練を行っている中国チームは、会場入りするのは開幕前日の29日になるという。訓練基地で万全の練習環境が整えられているからだろう。

明日28日は午後に予選グループの組み合わせ抽選が行われる。日本男子は第3シード、日本女子は第2シードだが、特に男子は同じグループにチームランキング10位台の強豪チームが入ってくると厄介(やっかい)だ。ドローの結果に注目したい。

オーストラリアチームに混ざって練習していたピッチフォード。前陣バックドライブは驚くべき速さ

若くして韓国卓球協会の会長である柳承敏(04年アテネ五輪金メダリスト)が、韓国チームを激励した

 

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