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世界卓球2022

会場のフロアは、強い光が照りつける「常夏」の空間

今大会の会場である高新区体育センターのフロアは、天井のLED照明の光が非常に強く、明るい。昨年、東京オリンピックが行われた東京体育館のフロアよりも明るいほどだ。早田ひな選手も初めて試合に出場した際、会場の第一印象として「照明がかなりまぶしいですね」と語っていた。

ハイトスサービスを使うフランスのユエン・ジアナンは、一度照明が目に入ったのか、トスしたボールをそのままフリーハンドでつかみ、フォルトになっているのを見た。

高新区体育センターの天井から照りつける、LED照明の光。写真を撮る分には最高の環境だが……

その照明や、各所に設置された広告用LEDのせいもあってか、フロアはかなり暑い印象。成都は3日ほど前、夜に強い雨が通り過ぎ、それから気温がグッと下がってきたのだが、フロアに出るとさながら「常夏」。選手たちは額に大粒の汗をかき、ブラジルのカルデラノは1ゲームごとにシャツを着替える。編集部タローもフォトグラファー用の分厚いビブスを来ているので、サウナスーツ状態です。。。

こちらはカルデラノ選手ではないですが、今大会注目の選手もお着替え中

これだけ暑いと、ボールはかなり飛ぶだろう。室温を調整するためか、一昨日からは冷房の風がやや強くなり、「ボールが少し揺れる」と言う選手がいたり、試合を止めるチームも現れた。それでも日本選手が「コートの環境、会場の雰囲気にはもう慣れました」と口を揃えるのは心強い。どんな競技環境であっても、選手たちはベストを尽くす。

試合のゲーム間に水分補給をする戸上隼輔選手。汗をかきながら奮闘している

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