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世界卓球2022

スロバキアにリベンジ許さず。6戦連続完封勝利で日本女子の銅メダル以上が確定

 昨日の決勝トーナメント1回戦で韓国をストレートで破った日本女子。準々決勝ではグループリーグ第1戦でも対戦したスロバキアとの再戦。初のベスト8進出を果たしたスロバキアに再び勝利し、4大会連続のメダルを確定させた。

 

●女子決勝トーナメント準々決勝

〈日本 3-0 スロバキア〉

○伊藤 9、1、3 ラボソバ

○早田 9、7、-9、6 バラゾバ

○長﨑 -6、5、11、7 ククルコバ

 

 グループリーグでの対戦では1番・木原美悠、2番・伊藤美誠、3番・長﨑美柚というオーダーを組んだ日本。今日の試合では木原に代えて早田ひなを起用。対するスロバキアはグループリーグからメンバーの変更はなく、伊藤とラボソバ、長﨑とククルコバは今大会2度目の対戦となった。

 これまで出場した4試合は照明や台のバウンドなどのプレー環境に苦しみ、まだ本領発揮とはいかなった伊藤。しかし、今日の試合では出足かららしいプレーを見せて5-0でスタート。10-9まで追い上げられたが、終始伊藤が仕掛けていく展開で先に1ゲームを手にする。

 2ゲーム目も伊藤が0-0から5本連取。その後も5-1からサービスエース、速攻連打でラボソバを台から下げて6本連取で圧倒して2ゲーム目も伊藤が奪う。3ゲーム目も出足で伊藤がリードして試合が進行。得点パターンがなかなか見出せないラボソバの集中力も切れてきたか、伊藤が立て続けに得点を重ねる。終始危なげない試合運びを見せた伊藤が3-0で先制点をもたらした。

2ゲーム目からは力の差を見せつけた伊藤

 

 2番はサウスポー対決となり、序盤から両ハンドの打ち合いとなる。早田はサービス・レシーブで主導権を奪えない展開で試合が進み、6-9とバラゾバにリードを許す。しかし、ここからプレーの精度が一段上がった早田が5本連取で1ゲーム目を逆転で奪った。2ゲーム目はコースを散らしながらの連打で早田ペースで試合を進める。バラゾバも粘りを見せるが早田が逃げ切って勝利に王手。

 3ゲーム目はバラゾバ得意のラリー戦でも得点を許さず。早田が6-3とリードしたがバラゾバも意地を見せる。他のヨーロッパ選手であれば「キレて」しまいそうなところだが、ラリーでの粘りと小技、サービスを有効に使って逆転。1ゲームを取り返した。

 嫌な形でゲームを奪われた早田だが、焦りはない。バラゾバも好プレーを見せて追いすがったが、先にリードを奪って1点1点積み重ねていった早田が10-6で勝利。相手エースを封じた日本、準決勝進出にあと1勝に迫った。

何とかバラゾバを振り切った早田

バラゾバもエースの意地を見せる戦いぶりだった

 

 3番には今大会5試合目の出場となった長﨑。グループリーグではククルコバから完勝を収めていたが、今日は凡ミスが目立ち、ククルコバに1ゲーム目を奪われる。しかし、2ゲーム目はサービスが効いた長﨑が優位に試合を運び、5点で取り戻した。

 ただ、3ゲーム目もまだ調子が上がってこない長﨑。思い切ったプレーが影を潜める長﨑に対し、ククルコバが粘り強いプレーで得点して10-7でゲームポイント。しかし、長﨑が2本続けて打ち合いを制して9-10と追い上げるとククルコバがサービスミス。10-11のゲームポイントもしのいだ長崎がなんとか3ゲーム目を奪い取った。苦しみながらも長﨑がゲームカウントを2-1した4ゲーム目、なかなか点差が離れず7-7となったが、ククルコバのイージーミスにも助けられてゲームセット。スロバキアにリベンジを許さなかった日本が、6戦連続での3-0勝利で準決勝へと駒を進めた。

うまくいかない試合展開も、要所を抑えて勝利

2度の対戦を経て、1枚の写真に両国の選手たちが収まる

 

 明日の準決勝、日本の相手はドイツ。ハン・イン、シャン・シャオナという2人のベテラン帰化選手を擁するが、日本選手は国際大会、Tリーグで何度も対戦しており、相性も悪くない。むしろ男性的なプレーで押してくるミッテルハムのほうが怖い存在かもしれない。

 

 

●女子決勝トーナメント準々決勝

〈中国 3-0 ポルトガル〉

○王曼昱 6、6、5 シャオ・ジエニ

○陳夢 4、2、5 ユ・フ

○孫穎莎 4、1、3 マトス

 

 日本と同時刻に始まった準々決勝もう1試合は地元・中国がポルトガルに完勝。王曼昱、陳夢、孫穎莎というBIG3を並べて1ゲームも与えず、日本よりも先に試合を終わらせた。中国もここまで無失点でベスト4へ進出。準決勝ではチャイニーズタイペイと対戦する。

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