予選グループ初戦のスロバキア戦で、1番木原、2番伊藤と苦しみながらも勝利を収め、3番長崎が一気に勝負を決めた日本女子チーム。世界ランキング最上位(5位)の早田ひなを初戦で温存するという、意外なオーダーを組んだ理由について、渡辺武弘監督は「日本は選手層も厚いですし、みんなが同時に調子を上げていってもらいたかった」と語った。以下は渡辺監督のコメント。
「オーダーについては、ある程度構想はありました。今回、日本女子は選手層も厚いですし、できるだけみんなが同時に調子を上げていってもらいたい。いろいろな選手に出てもらって、早めに世界選手権の雰囲気を感じてもらいたかった。早田については、このようなオーダーで戦うことは事前に伝えているし、オーダーの意図も十分に理解してくれています。早田も佐藤も海外選手についてはぼくより詳しいし、お互いにアドバイスをしてくれているのはありがたい。
相手(スロバキア)はヨーロッパ選手で体格も大きく、予想外のボールもありましたね。パワーボールを打ち込まれたり、予想より1本多く返ってきたりして、選手も面食らっていた部分はあると思います。全員が満足のいくプレーではなかったかもしれませんが、世界選手権では相手も必死で向かってきますから、こういう試合になることは選手たちも予想していました。個人戦との違いも認識できたのは良かったのではないかと思います。
3番の長崎は強かったですね。今回は練習から調子が良くて、ボールの弾道が良いですね。ボールがスイングどおりにきっちり飛んでいく感じがある。私の現役時代に比べると、今の日本は本当に強い。選手たちがそれぞれしっかり調整して、試合に出て勝ってくれる。監督としては彼女たちを信じて送り出すだけです。そのために良い雰囲気を作ってあげたいですね」(渡辺監督)
明日の対戦相手はポーランド。実力差は大きいが、渡辺監督は「全員が出るんだという気持ちで準備してほしい」と語る。早田・佐藤を出場させ、序盤の2試合で全員にプレーを経験させる選択肢もあるだろう。明日のオーダーにも注目したい。
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