直前にテーブル2で行われた日本男子とルーマニアの試合がラストまでもつれる接戦となり、予定よりも1時間近く遅れてスタートした日本女子のグループリーグ第2戦。ポーランドと対戦した日本女子はスロバキアとの第1戦に続きストレートで勝利を収め、開幕から2連勝を飾った。
●女子グループリーグ第2戦
〈日本 3-0 ポーランド〉
○伊藤 7、7、4 A.ヴェグジン
○佐藤 9、6、9 K.ヴェグジン
○長﨑 5、3、4 クシシェク
一昨日のスロバキア戦から、オーダーを変えてきた日本。ポーランド戦では木原美悠に変えて佐藤瞳を2点起用、そして初戦に続いて早田ひなを温存するオーダーを選択した。対するポーランドは双子のヴェグジン姉妹を2点起用するなど、若手3人を起用してきた。
1番に起用された伊藤美誠はバウンドやテンポに合わずミスが出る場面もあったが、要所では厳しいサービス・レシーブで得点し1ゲームを先行。2ゲーム目も自らのミスに苦い表情を見せつつ、きっちり奪って勝利に王手。3ゲーム目は序盤からA.ヴェグジンを置き去りにするような早いテンポで得点を重ねて圧倒。相手どうこうというよりも自分のプレーを確かめるような試合運びで伊藤が先制点をもたらした。
続く2番は世界選手権団体戦初出場の佐藤。両ハンドのドライブで粘るK.ヴェグジンに対し、点数では競り合うものの、随所で攻撃を仕掛けて得点を奪うなど、まだ余裕を感じさせるプレーで1、2ゲーム目を連取する。3ゲーム目は動きのキレも出てきた佐藤、マッチポイントを握ってから追い上げられたが攻守でK.ヴェグジンを揺さぶってストレートで勝利。ベンチでは笑顔も見えた佐藤、見事に世界選手権団体戦初陣を勝利で飾った。
一気に2-0とリードした日本、3番に起用されたのはスロバキア戦に続いて長﨑美柚。今日もサービスから鋭い両ハンドを突き刺して簡単に1ゲーム目を奪う。その後も攻め続けて主導権を与えなかった長﨑がクシシェクを圧倒。スロバキア戦のハイライトを見せられているような完勝で長﨑が2試合続けて日本の勝利を決めた。
ポーランドをオール3-0で破った日本、明日はハンガリーと対戦。ハンガリーはエースのポータが欠場しており、戦力的には日本に大きく分がある。2試合続けてベンチを温めた早田も、そろそろ出番が訪れるだろう。
今大会の日本代表の強みは、早田と伊藤だけでなく、木原、長﨑、佐藤の3人も、相手エースと互角に渡り合えるだけの実力があるということ。これまではグループリーグで格下相手にオーダーを変えることはあっても、軸になる3人を固定する戦い方が基本だった日本だが、今大会のメンバーは起用法の自由度が高く、それは今までになかったカラーでもある。グループリーグ残2試合も圧勝で決勝トーナメントに弾みをつけたいところだ。
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