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世界卓球2022

日本女子、3戦連続のストレート勝利! 早田ひなは今大会初陣で相手エースを撃破

 開幕から2試合続けて3-0勝利を収めている日本女子、今夜は古豪・ハンガリーと対戦。グループリーグ3戦目にして早田ひなを今大会初めて起用し、開幕から3連勝を飾った。

 

●女子グループリーグ第3戦

〈日本 3-0 ハンガリー〉

○伊藤 -10、5、5、6 ダリ

○早田 -5、3、5、4 マダラシュ

○佐藤 6、4、8 ハートブリッヒ

 

 1番には昨日のポーランド戦に続いて伊藤美誠が登場。照明や台のバウンドにややナーバスになっていた伊藤は終盤までリードしながら追いつかれ、先にゲームポイントを奪いながらも決め切れず、ダリがゲームを先行。しかし、2ゲーム目からは伊藤が本領発揮。サービス・レシーブで主導権を奪い、2ゲーム目を取り返すと、3ゲーム目も球質に変化をつけながらの速攻で奪い取り、一気に逆転。3ゲーム目もそのまま押し切った伊藤、今日も日本に先制点をもたらした。

 日本女子で唯一3試合続けての出場で3連勝となった伊藤だが、試合後は「まだまだ合わせるのが難しい。会場も広いし、ボールの飛び方も違ってやりずらい感覚がある」とコメント。勝利にも「(今日の試合は)30点」と厳しい自己評価だった。

納得のいかない試合内容ながら、実力差を見せた伊藤

 

 グループリーグ第3戦にして、ようやく今大会初出場となった早田は、サービス・レシーブでなかなか主導権を奪えず、マダラシュの回転量のあるドライブにも押されて1ゲーム目を落とすスタート。それでも2ゲーム目はドライブの打ち合いを次々に制するなど出足からリードを広げて3点で奪取。ゲームカウントを1-1に戻すと早田が攻め込む展開が増え、マダラシュの攻撃にも余裕を持って対応。3ゲーム目を奪った早田は4ゲーム目も厳しいレシーブでマダラシュのミスを誘って勝負あり。2ゲーム目以降はきっちりと修正した早田、さすがの実力を見せた。

ようやく初出場の早田。2ゲーム目以降はさすがのプレーだった

連打で見せ場を作ったマダラシュだったが、1ゲームを奪うにとどまった

 

 3番の佐藤はハートブリッヒのタイミングやクセ球にやや手こずるも、5-5から2連続サービスエースを奪ってリードを広げて1ゲームを先行。2ゲーム目はハートブリッヒがカットの変化を見極められずにミスを連発。3ゲーム目もサービスがおもしろいように効き、軽快に動き回って相手を翻弄した佐藤が完勝で日本の3連勝を決めた。

昨日のポーランド戦に続いてストレート勝利の佐藤

 

 自身にとってようやく世界選手権初戦を迎えた早田は今日の試合を「75点」と振り返った。「朝は緊張していた」というが、マダラシュを相手に2ゲーム目以降は自分のペースで試合を進め、最後は主導権を握って勝利を収めた試合運びは見事。世界ランキング5位として堂々たるプレーだった。

 「私は他のチームメイトと違って、カザフスタンでのWTTに出てから大会に入って、その前に選考会やTリーグもあったので、前半の2試合は休養期間、強化期間とさせてもらいました。初めから自分自身はこの3戦目で、できればマダラシュ選手と試合がしたいということで調整していました。

 初めての対戦だったし、1ゲーム目は落としてもしかたないという気持ちで、2ゲーム目からはしっかり調整できましたけど、1ゲーム目のもうちょっと早い段階で対応することが取りこぼさないためには大事かなと思います。プレー自体は悪くなかったと思います」(早田)

大会初戦を振り返る早田

 

 1試合も落とすことなくグループリーグ3連勝を飾った日本。明日はウズベキスタンとグループリーグ最終戦を戦う。すでに決勝トーナメント進出を確定させており、チームランキング52位のウズベキスタンが相手だが、きっちりと勝ち切って万全の状態で決勝トーナメントへ臨みたい。

 

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