初戦は五輪メダリストでも緊張する。平野美宇(木下グループ)が初戦の4回戦で岡田琴菜(十六フィナンシャルグループ)に対し、苦しい展開、3−2とした6ゲーム目、11−10のジュースでは渾身のフォアへの飛びつきを見せ、勝利を決めた。「最後は超級のチームメイト、蒯曼のイメージで飛びついた」と言って、笑顔を見せた。
●女子シングルス4回戦
平野美宇(神奈川・木下グループ)9、−7、9、−11、5、10 岡田琴菜(岐阜・十六フィナンシャルグループ)
平野美宇のコメント
「大会前に、前のコーチの張さんに『緊張している』と言ったら、『もうすぐママになってもおかしくない年齢なのに、なんでそんなに緊張しているの?』と言われました(笑)。たしかに26歳ですから。
全日本は独特の緊張感があります。東京体育館に入った感じとか、30台くらいが一斉に試合をやっているとか、人が多くて独特ですね。超級リーグとかはチームメイトの安心感があるし、自分が向かっていく立場ですから。
岡田さんはTリーグで同じチームなので、いつも練習をしています。ふつうは全日本の初戦だと“平野美宇のゼッケン”で2点くらい取れるんですけど(笑)、それが全くなかったです。一緒に練習しているから、サービスや小細工が効かなくて、いつもの初戦とは違っていました。
9年前の全日本初優勝のときとは違います。あのときは向かっていく立場でした。あのときは石川さんに勝ちたいという思いがありましたが、今は日本のレベルが高くて、どの選手も優勝候補です。
去年の5月(世界選手権)の頃は、オリンピックに出たときのような気持ちで、勝たないといけないという思いでやっていたけど、今は楽しいです」

苦しい試合を乗り切った平野美宇。「緊張」と「楽しさ」が交錯した試合だった
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