●女子シングルス1回戦
濱田唯奈(JR北海道) -6、11、8、-11、10 塚田桜姫(中野西高)
シェークのフォア裏ソフト、バック粒高の異質攻守スタイルで活躍する塚田桜姫(つかだ・さくら)(中野西高)が、全日本一般女子シングルスに2年ぶり2度目の出場。濱田唯奈(JR北海道)と激しいラリー戦を繰り広げたが、最終ゲームでリードを奪いながらもジュースの末に敗れた。試合後には悔しさをにじませながらも、今後の課題について次のように語った。
「2、5ゲーム目はリードしていたのに逆転負けとなり、詰めの甘さを感じました。押される展開になった時に、粒高で入れるだけになってしまった。反転して攻撃したり、フォアでもう少しパワーをつけたり、粒高でのプレーの幅を広げないといけない。
大学に進学したら、周りは強い選手ばかりになるので、入れるだけのプレーでは勝てないので、より工夫したプレーを身につけていきたいです」(塚田)
今大会の塚田の使用用具は、ラケット『剛力』(FL)、フォア面『ディグニクス05』(特厚)、バック面『UPUPUPUP』(一枚)。フォア面の裏ソフトはいろいろ試したというが、ラケットと粒高は長く使い続けているそうだ。
「小学生時代から、ラケットと粒高は変えていません。バックの粒高一枚ラバーが軽いぶん、ラケットの『剛力』は重いので使いやすい。
私は卓球を始めた時から粒高を使っています。粒高は『グラスD.TecS』など他のラバーも何種類か試したことがありますが、今のラバーは使いやすいし、値段が安いのが良いです(笑)。
『グラス』だと自分もやりやすいのですが、相手もやりやすい。今のラバーのほうが変化が出ると感じます。相手の上回転に対して、普通にブロックしても変化が出て、相手にはやりにくいと言われます。
ただし相手のレベルが高い場合にそれだけでは勝てない。上回転に対してバック粒高で攻撃的に打球するのが難しいのですが、その課題に取り組んでいます」(塚田)
立命館大への進学が決まっているという塚田。今後、より進化した異質攻守プレーを見せてくれるだろう。
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