張本智和(智和企画)が大会4日目、男子ダブルス準々決勝を終えて、記者会見に臨んだ。記者団からは今回の全日本、大会直前に参加したWTT、そしてパリ五輪についての質問が相次いだが、いつものように淀みなく明確にコメントした張本。今大会のシングルスについては「どんな勝ち方だろうと優勝しか狙っていない」と、力強く語った。
張本「ダブルスは3試合とも簡単ではなく、全員が向かってきて苦しい場面が多い中で、森薗さんとふたりで力を合わせ、リードしても攻める姿勢を崩さずにプレーできた。厳しかったけど勝ち残れて良かったです。
(シングルスは)相手や内容どうこうは関係なく、今年は優勝しか狙っていない。どんな勝ち方だろうと勝つんだという気持ちで、2位以下なら初戦敗退と同じだと思っている。特にオリンピックシーズンなので、絶対今年は優勝したいです。
(妹・美和の活躍について)今年は去年と違ってジュニアは堂々と危ない試合もひとつもなく勝ってくれた。プレッシャーの中で勝ったことは、優勝というもの以上に意義があると思います。次はお互いに一般シングルスで優勝できるように、そのレベルに妹も来ているので、優勝できるように頑張ります。
(全日本直前のWTT出場について)優勝はできなかったけど、全体的には悪くない滑り出しだと思う。オリンピックを考えた時、コンテンダーに出ずランキングを取れなかったら正直後悔したと思うので、バランスを考えて出場を決めた。最後のコンテンダーでポイントを稼げたし、ぼくと戸上選手は良い決断をしたと思う。お互い今大会を100%で迎えられるとは思わないですけど、その中でも勝てるという自信を持ちながら戦いたいと思います。
(WTTを経て技術面では)全体的にブロックが減り、最低でもカウンターするというプレーができているので、プレーに自信は持っていい。技術は向上したので、戦術やリードした時の気持ちの持ち方などが課題かなと思います。(年末にランニングに取り組み)体重は一気に5kg落としてからキープできていて、筋肉量や体脂肪率などの数値も安定している。今までブロックしていたのをカウンターしたり、遠いボールを飛びついたり、少しずつ確実にできている気がします。それでも発展途上で、まだまだ強化できると思います。
(パリ五輪の緊張感については)正直、直前だという緊張感はまだない。まずはオリンピックへ向けてのポイントを取ったり全日本で勝ったりと、まだその時期だと思います。そこを乗り越え世界卓球が終わってから、本当にオリンピックしか考えられない、人がおかしくなってしまうくらいの緊張感になる。それに対する準備の期間と思います」。
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