張本智和が同学年の篠塚大登を退け、2年連続の決勝進出を決める!
●男子シングルス準決勝
張本智和(智和企画)8、5、6、-7、12 篠塚大登(愛知工業大)
中陣から張本のミドル〜バックにボールを集めてラリーの主導権を握ろうとする篠塚に対し、張本は安易に下がらずに前陣でボールを捌きながら篠塚を振り回す。
「自分が攻めてもずっと追い込まれている感じ」と試合後に篠塚が語ったように、篠塚がどれだけ中陣からドライブを放っても、しつこく粘り強く返球し、チャンスを見てはカウンターで反撃をした張本が3ゲームを連取する。
4ゲーム目はこれまでとは逆に篠塚がうまく攻める展開に。ミドルを攻めて張本の体勢が少し崩れたところでバックを狙い、ラリーでは下げられていた場面から前に出て得点を奪う。ゲームポイントを握った場面では緩いチキータで張本のドライブミスを誘うなど、緩急も光り1ゲームを取り返す。
5ゲーム目は先に篠塚がマッチポイントを握ったが、張本が奇襲をかけるようなロングサービスで篠塚のチキータミスを誘いジュースに持ち込む。そこから互いに譲らぬシーソーゲームが繰り広げられたが、最後は篠塚を中陣に下げてミスを誘った張本が14-12で勝利。決勝への切符を手に入れた。
決勝戦では昨年の全日本選手権で敗れている戸上と対戦する張本。国際大会や国内選考会の結果を見ても全くの五分。ライバルを下し、2018年1月以来、2度目の優勝を果たすことはできるのか。
●篠塚大登・試合後コメント
「前半は自分が練習してきたことがうまくいかなかったので、どうやったら点数を取れるかを考えていろいろなことをやってみたけど、何をやっても対応されてしまってラリーでも全然勝てなかったのでまだまだ成長が必要。
張本はブロックがなく、伸ばしかカウンター。自分が責めてもずっと追い込まれている感じでした。
バックハンドで打球点を早く何球も打てるように練習をしてきたけど、1球目でミスしてしまうこともあったので、そういった部分が練習不足だったかなと思います。
前陣で練習することをやってきたけど、試合の序盤は前陣でプレーしてもうまくいかなかった。途中から後ろに下がってやってみようと思ったけど、それも効かなかったので、前陣で何本も打てる力が必要だなと思いました」
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