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全日本卓球2024

先輩・後輩スピードスター対決は、戸上隼輔が吉村真晴との死闘を制し、3年連続決勝進出

●男子シングルス準決勝
戸上隼輔(明治大) -8、6、-9、4、9、-9、9 吉村真晴(TEAM MAHARU)

全日本卓球2024男子シングルス準決勝、戸上隼輔(明治大)と吉村真晴(TEAM MAHARU)という野田学園高出身の対決は、白熱の打撃戦となり、度々のスーパーラリーに会場内が沸いた。勝負は最終ゲームまでもつれたが、11-9で戸上が制し、3年連続の決勝進出を決定。3連覇を目指して張本智和と対決することになる。

戸上隼輔、気迫のプレーで3連覇へあとひとつとした

多彩なテクニックを誇る吉村が、緩急をつけるドライブや絶妙なコース取りなどで戸上の強打を封じ、逆に好調ぶりを示すスピードドライブを連発。球質の異なるチキータ、切るツッツキレシーブなど、サービス・レシーブも冴えた。

苦しい展開を強いられた戸上。3-2とリードした6ゲーム目は6-3とリードを奪い、そのまま試合を決めたかったが、9-9に追い上げられた場面でサービスミス、続いて吉村のレシーブエースで最終ゲームに突入。

チキータの威力は健在の戸上だが、逆を突く吉村のコース取りに苦しんだ

チャンスと感じたボールは、レシーブから積極的に狙い打った吉村

最終ゲームも最初の1本で戸上がサービスミス。吉村がギアを上げる攻撃で4-1とリードを奪った時点で、流れは吉村に傾いたが、そこから戸上が粘り強さを発揮した。7-8からチキータでレシーブエース、8-9からは切れた下回転サービスでエースで追いつくと、チキータレシーブエースでマッチポイント。最後はフォアクロスへの渾身のドライブからフォアストレートを突き、吉村は返球できず倒れこみ、ゲームセット。激闘を終えた両者は抱き合って互いの健闘を称えた。

激闘決着、天を仰いだ戸上と、その場に倒れ込んだ吉村

健闘を称え合う吉村と戸上。清々しいワンシーン

試合後はベンチで悔しさを滲ませた吉村だが、試合後はファンサービスを忘れなかった

 

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