パラ系3団体(デフ、知的障がい、肢体不自由)の男女チャンピオン、計6名が全日本卓球一般の部に出場した。そのうちのひとり、デフ男子の川口功人(トヨタ自動車)は男子シングルス1回戦に出場。齋木侑京(同志社大)に対して2ゲームを先行されるも、3ゲーム目はカウンターからの威力あるフォアドライブという持ち味を発揮してゲームを奪った。1−3で敗れたものの、力を出し切った。
全日本と同じ東京体育館で、11月に開催される「東京2025デフリンピック」の代表選手として内定している川口は、手応えと課題を得るとともに、地元開催のデフリンピック卓球を多くの人にアピールする戦いぶりを見せた。
●男子シングルス1回戦
齋木侑京(同志社大) 9、6、-3、8 川口功人(トヨタ自動車)
「足を動かしてフォアで攻めるのが私の持ち味ですが、振り回されて強いボールが打てませんでした。その中でも何本かしっかり打てたのは良かったです。台から出たボールの攻撃などにはまだ課題が残ります。
上回転の量やサービスで切った音などを耳で判断できないため、目で見て判断する必要があります。
普段はフルで仕事をし、平日は夜に1時間、休日に時間をとって練習しています。
デフリンピックが自国開催で、同じ東京体育館で自分なりのプレーができました。聞こえなくても卓球ができるということを、子どもやデフの方々にプレーで伝えられたらと思います」(川口)
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