ジュニア男子3回戦、昨年に続いて3回戦進出を果たした長崎・鎮西学院高の瀬尾幸太郎が登場。鈴木(上宮高)に対し、前・中陣での俊敏なフットワークと積極的な回り込み強打を連発。4ゲーム目は6−10から追いつく粘りも見せたが、惜しくも敗れた。
「中3の時に対戦して0−3で負けている相手だったので、1ゲーム目から相手を強いと思い過ぎていて、出足が良くなかった。1ゲーム目にもっと思い切ってやっていれば、得られる情報も多かったと思います」。試合後にそう語った瀬尾。「今年は本気でベスト16を目指していた。ここで終わってしまったのは悔しいです」と悔しさをにじませた。
チームのエース格である瀬尾。普段の練習では、後輩など実力が下の選手とやる時に「ここに打つから狙って」と狙い打たせてから対応するなど、少しでも効果を高める工夫をしているという。
ベンチに入ったのは、かつて全日本でも活躍した坪口道和監督。「この1年ちょっとで基礎力が身についてきたし、攻めたときに最後まで攻め切れるのが瀬尾の良いところですね」と語る。
「あとは攻めさせてもらえない時にどうするかが今後の課題。守らなくていい超攻撃的なスタイルを作るか、しっかり守る基礎力をつけるか。同じやり方だと経験豊富な関東や関西の子たちには勝てないので、自分の特徴を出していってほしい。また、ガッツはあるけれどメンタルの浮き沈みに繋がりやすいので、メンタルの充実も必要ですね」(坪口監督)
今後の目標は、まず3月の高校選抜での予選リーグ突破。そして大阪オープンや東京選手権で全日本の悔しさを晴らす活躍を見せ、高校生活の集大成となる夏のインターハイでランク入りを目指す。長崎生まれの長崎育ち、「長崎からはなかなか上には行けないので、自分が上に行きたい」というガッツマンのさらなる活躍に期待したい。
●ジュニア男子3回戦
鈴木拓登(上宮高) 3、−7、7、12 瀬尾幸太郎(鎮西学院高)
ツイート