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インターハイ2022

監督としてインハイ初勝利から創部初の16強。佐賀・敬徳、ベスト8にあと一歩

 今大会、初めて学校対抗でベスト16に進出した佐賀代表・敬徳。指揮を執るののはOBであり、29歳にして監督7年目を迎えた川久保直人監督。龍谷大を卒業後すぐに母校で教壇に立ち、現在は同校の女子部を率いる寄谷大輔監督の後をうけて1年目の秋から監督として指導にあたっている。

 川久保監督就任以降、敬徳はインターハイ学校対抗ですべて初戦敗退。そんな中、選手たちは今大会の1回戦で米子松蔭を3-1で破って川久保監督に監督としてのインターハイ初勝利をプレゼント。さらに2回戦でも地元代表の松山北に快勝して同校初のベスト16に進出した。

就任7年目の川久保直人監督

 

 3回戦ではともに初のベスト8進出をかけて長野工業と対戦。ダブルスを終えて2-1とリードしたが、4、5番が踏ん張り切れず、逆転負けで準々決勝進出を逃した。

 「ウチもここ最近ではメンバーが揃っていたので、インターハイでも良い勝負ができると思っていました。ダブルスまでを2-1で折り返したのはよくやってくれたと思います。ただ、4・5番の2年生2人が試合慣れしていない部分もあって、あまさが出てしまった。ぼくも的確なアドバイスができず、最後負けてしまったのは監督の責任ですね」

 今大会、敬徳のオーダーに並んだのは3年で主将の古庄光佑を除き、2年生が3人。戦型も古庄が異質攻撃、古庄とともに単複出場の下村周平が左のドライブ、浦川聖流はアグレッシブな攻撃も見せるカットマン、峯唯人は右のドライブと多彩で、これから選抜、来年のインターハイでの活躍も期待できる。

 「これまで学校対抗で1回も勝てなかったのが2回戦も勝てて、もうひとつ勝ちたいと思っていたけど力不足でした。2年生が多いチームですけど、チームの支柱だった古庄が抜けるのは大きい。2年生も悔しい思いをしたと思うので、古庄が抜けた穴はみんなで成長しながらカバーして、選抜ではもっと上を目指していきたいです」

 あと一歩で逃したベスト8の悔しさを胸に、29歳の若き指揮官のもと、来年は全国の舞台でさらなる「がばい旋風」を巻き起こせるか。

川久保監督が「このチームの要」と語った古庄(左)

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