卓球王国 2024年4月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
インターハイ2022

「インハイに向けて切磋琢磨してきたことが次の人生につながる」3季連続の準優勝、明徳義塾・佐藤利香監督コメント

 2年連続で女子学校対抗決勝に進むも、昨年に続いて四天王寺に敗れて準優勝に終わった明徳義塾。今年3月の選抜でも決勝で四天王寺に敗れて準優勝で、3季連続の準優勝となった。青井さくら、白山亜美、上澤茉央、上澤依央の3年生4人は中学選抜で優勝を果たすなど、中学・高校で明徳義塾の主力として活躍してきた、いわば「黄金世代」。そのメンバーをもってしても頂点には届かなかった。しかし、佐藤利香監督は決勝後の取材で「これからの人生に大きく役立ってくれるものを得てくれた」と選手を讃えた。

明徳義塾・佐藤利香監督

 

●明徳義塾・佐藤利香監督 決勝後コメント

 (選手たちの成長した部分は)今大会は初戦から厳しい組み合わせだったので(明豊に3-1で勝利)、「徐々に調子を上げていく」という戦い方ではなかった。相手は1試合戦ってから私たちと試合をするので、向かってこられるし、どうしても押されてしまうところが多かった。それでも一度負けてもみんなすぐに切り替えるというか、負けた後に笑顔が出たり、しっかり次の試合に向けて準備できていた。

 (準決勝の進徳女子戦は3-2の大接戦だったが)準決勝直前の女子シングルスで白山(亜美)が最後「勝ちたい」っていう気持ちが強すぎて、空回りしてしまって負けた後だったので、苦しい形になるかなとは思っていた。ダブルスも取るべきところで取られてしまって、苦しい展開ではあったんですけど、順調にいかないのがインターハイであり、試合であって、それがおもしろいところでもある。そこでその流れのまま流されてしまうのか、踏ん張ってきたものを出していくのか、選手の気持ちの中にも「四天王寺さんに挑戦したい」という気持ちはあったと思う。だからこそ頑張ってきたし、そこで砕けなかったことは彼女たちにとって大きい。

 (決勝では四天王寺に敗れたが)彼女たちが中学生の頃に四天王寺さんとやった時は、相手のボールがラケットに当たらない。四天王寺さんは小学生時代に全国のトップ、チャンピオンが集まっているのでそれはそうだと思うんです。それに対して自分たちがどこまで成長していけるのか、楽しみながら頑張っていこうと約束して6年間過ごしてきました。そう約束して、最後までやり続けて頑張れたことは良かったなと思います。目指してきたこと、このインターハイに向けて切磋琢磨して青春を満喫できたことが彼女たちの次の人生に大きく役立ってくれると思う。それをわかってくれたことが一番大きかったんじゃないかなと思います。

関連する記事