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インターハイ2022

学校対抗で初の4強。「粘り強く、泥臭く」出雲北陵スタイルが結実

●男子学校対抗準々決勝
〈出雲北陵 3ー2 静岡学園〉
○杉浦大和 10、13、ー4、8 松岡佑亮
小野泰和 ー14、5、ー8、ー6 溜大河○
○杉浦大和/佐藤卓斗 ー6、ー10、4、9、8 田中京太郎/溜大河
王翊翔 ー5、ー3、ー10 田中京太郎○
○佐藤卓斗 ー7、3、10、10 福光凌大

 

今年3月の高校選抜で、3年ぶり2回目の3位入賞を果たした出雲北陵が、インターハイの男子学校対抗で創部以来初のベスト4進出!

準々決勝の対戦相手は、高校選抜の高校選抜の決勝トーナメント1回戦で、0−2からの大逆転で勝利した静岡学園。ダブルスを組む杉浦と佐藤をトップ(杉浦)とラスト(佐藤)に配するオーダーは、高校選抜の時と同じ。「準々決勝のオーダーはいろいろ考えてはいたんですけど、真っ向勝負でいこうと。選抜もずっと同じようなオーダーだったし、がっぷり四つに組んで頑張ろうと思いました」(出雲北陵・古瀬泰之監督)。

ゲームカウント1ー1のダブルスは、左腕・田中のカウンターと技巧派・溜の球さばきが噛み合った静岡学園ペアが2ゲームを先取したが、ここから杉浦/佐藤が粘り強い攻守で大逆転。出雲北陵が2ー1とリードして後半に回るが、2台進行の4番で対カットは不利と思われた田中が、カットの王翊翔にストレート勝ち。勝負はラストに委ねられた。

静岡学園戦3番で0ー2から逆転勝ちした杉浦(右)/佐藤ペア

静岡学園のエースペア、田中(左)/溜は惜しくも逆転で敗れる

台から少しでも出るサービスは見逃さず、レシーブドライブから粘り強く両ハンドでラリーを引く佐藤と、正確なブロックからフォアストレートへカウンターを狙う左腕・福光。3ゲーム目以降はスコアの離れない接戦となったが、リードされた4ゲーム目を終盤に追いつき、最後は11−10からネットインをねじこんだ佐藤に軍配が上がった。「ラスト佐藤は選抜で自信をつけて、すごく成長してくれた。どの試合でも精神的に崩れず、常に平常心でプレーできるようになっている。安心してラストに置けますね」(古瀬監督)。

最後まで冷静なプレーを貫き、チームを初の学校対抗4強に導いた佐藤(出雲北陵)

最後はネットインでの決着。福光(奥)の堅い守りを佐藤が粘り強く制した

「選手たちがうちの学校らしいスタイルを貫いてくれた。しつこく粘り強く、泥臭くというのをいつも言っています。それで春の選抜も勝ち上がることができたし、インターハイも楽な試合はひとつもないですけど、最後まで出雲北陵らしい試合をしてくれている」(古瀬監督)。準決勝では6連覇を狙う愛工大名電との対戦。選抜の準決勝では0−3で敗れているが、古瀬監督は「今からスーパープレーをやろうと言っても無理ですから、今までやってきたことを出し切ってくれればと思います」と語った。

試合終了は予定時刻よりも2時間以上遅れた男子学校対抗の準々決勝。両チームの拍手が会場に響いた

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